2001年11月21日(水) [長年日記]
§1 3回目の手術が済んで一日経った。
ナルちゃんは薬で落ち着いた状態だ。痛みがあるはずだがほとんど愚図ることもなく落ち着いた時間を過ごしている。酸素マスクをつけたナルちゃんは痛々しい。
夕方から少し痰が増えてきて、ゴロゴロ音が聞こえる。夜中にも何回か痰を吸引しながら過ごした。朝方にはウソのように胆のからみが無くなり、きれいな息をしていた。鎮静剤を昨日の半分に下げてくれていたようだ。
ガーゼ交換の時初めて傷口を見た。見るからに痛々しい傷跡だが、きれいに治ってきている感じはする。お腹も膨れることなくスッキリした状態だ。このまま傷が癒えてくれと願うばかりだった。
また、術後1日しか経たないのにオナラが出た。おみさんと一緒に聞いたので顔を見合わせて「今のオナラやなぁ」と言いながら胸をなで下ろす瞬間だった。
午後から外科の教授の回診があった。年輩の優しい感じの先生だった。どうやら3回目の手術となった腸の穴の原因は、前回の手術後筋膜が破れ皮膚組織だけで持ちこたえていた。縫い糸か、クリップがこすれて穴が空いたのではないかと言うことだった。位置的のも合っているのだろう。原因がハッキリすれば再発も防げるのでそれでよいのだが、実は前回の手術後傷が開いた際に小腸が体外に出てきたのである。薬で一旦眠らせ腸を押し込んで縫合したのだが、その縫合糸か、薄い皮膚だけにかかっていた縫合ピンが当たって穴が空いた可能性が高い。ボクもそれを危惧しておみさんに話したことがあるが、まさか現実になるとは。
起こってしまったことは起こってしまったこととして、それが原因であってくれることが今の頼みの綱である。
一旦ボクだけ家に帰り風呂に入って明日に備えた、隣の義姉が何時も用意してくれる夕食を持って病院に出かけました。ナルちゃんは今日も落ち着いています。明日はおみさんを帰してあげよう。