2006年09月02日(土) [長年日記]
[English!]
[한국어]
[今日は何の日]
§1 電灯線搬送
各家庭に電気を供給する電線、つまり電灯線を使ってインターネットに接続しようという話が電力会社や総務省でされているのですが、ご存じの人は少ないでしょうね。そしてたぶんどんどんインターネットの接続コストが下がると期待している人も多いでしょう。
最初から信号をのせることが前提の電話線や光ファイバーとは違って電灯線にインターネットの搬送波をのせると電線自体がアンテナの作用をして電波を発射してしまう可能性が高いようです。だいたい2MHzから30MHzの電波が乗る勘定です。そしてコレが普及すると日本中の電線から電波が出ていることになります。
さて、電波と言えば携帯電話などが問題になっていて、ペースメーカーなどに悪影響を与えるといわれています。そしてこの電灯線搬送もそう言った問題を引き起こすのではないかといわれています。そんなことになったらペースメーカーの人はどこにも出歩けないどころか、家にいても危険にさらされるかもしれません。大丈夫なんでしょうか。
既にADSLの料金が世界一安い日本でそこまでしてインターネットに接続しなければならない理由があるのでしょうか。もはや充分ではないかと思います。そんなことより電力会社はちょっとしたことで大停電を起こす脆弱な体質を改善することの方が先決だと思います。そして、全ての電灯線を安全のため地下に埋設することも急がれるでしょう。それが完成して初めて電灯線搬送を考えても遅くはないでしょう。それよりも人の命や生活を大事にしないとね。
> 各家庭に電気を供給する電線、つまり電灯線を使ってインターネットに接続しようという話<br>引込み線利用の高速電力線通信 (PLC) は許可されていないはずです。<br># 低速の電力線通信は現在でも合法で、単純な用途になら用いられています。<br><br>スラッシュドット ジャパン | 高速電力線通信、今秋いよいよ実用化<br>http://slashdot.jp/article.pl?sid=06/02/03/0227234<br><br>あと、漏洩電磁波の「出力」ですが、周辺雑音以下となるように電流許容値が設定されるはずです。この机上の空論に対する批判はあって当然ですが、「生命の危機」的な話を持ち出すのは可笑しいです。高速PLCで問題になっているのは、漏洩電磁波が短波帯に影響し、アマチュア無線や電波利用の天文観測が難しくなることです。<br><br>最後に、ADSLは一部の人しか享受出来ないサービスです。「普及率」とかの数字はマジックが用いられるので注意が必要。
早すぎる(^^;<br>アマチュア無線や天文観測をだしても通じにくいので、わかりやすい方法でのプロパガンダだったのですが、姑息な手段はすぐにばれますね。お見それ致しました(^^;