2011年07月10日(日) [長年日記]
§1 日産自動車の考え方
グランドハイエースの車検の代車としてスズキのランディが来たが、知る人ぞ知る日産のセレナですね。おみさんが初めて乗ったときブレーキが効きすぎてガクガクしたと言ってたのですが、トヨタ車から乗り換えると仕方のないことのようですね。
トヨタ車は、アクセルとブレーキのペダルの高さの差があまり無いように作られています。最小限の移動でアクセルからブレーキ、ブレーキからアクセルと、足を移動できるのですが、日産車の場合は、アクセルとブレーキのペダルの高さにわざと差を付けているというのです。踏み間違いをなくすためとの頑なな言い分があるようですが。
このペダルの位置の差で、トヨタ車なら踵を付けたまま踏み換えられるのに、日産車だといったん踵を上げて踏み換えなければならなくなります。特に女性の足は小さいですからね。僕でも踵の位置を上手に調整したら何とか踵の位置を変えずに踏み換えられるという程度です。踏み換えるのに時間がかかって急な飛び出しなどの時には踏み遅れる可能性が有るかも知れません。
こういう訳で、踵を踏み換えるためについついブレーキを強い力で踏んでしまうのですね。しばらく乗っていたらなれるでしょうが、何回も踵を浮かせる運転だと疲れると思います。でも日産自動車としては、安全という観点から譲れないそうです。実際はというと、ユーザーがそれぞれにアクセルペダルにサードパーティ製の嵩上げを付けて対応しているようです。日産の安全への思惑が完全に裏目に出ているわけですね。かえって危険な構造になってしまっている可能性すら有ります。
本当の安全とは何かを突き詰めていない証拠ですね。日産の安全へのこだわりはちょっと眉唾です。フェアレディも同じなんだろうか、あれじゃヒール&トゥも出来ないですけどね。変なプライドを捨ててユーザーのニーズに応えた方が良いんじゃないでしょうか。