2015年01月28日(水) [長年日記]
§1 介護保険の範囲がおかしい
先日見積をした介護保険利用の住宅改修工事の件で、ケアマネジャーから連絡が来た、見積の満額は出ない。
そもそもの発端は、トイレの入口に少し出っ張っている手洗い器が邪魔で、介助しながら入るのが困難なので外して欲しいと言うものだった。入口側から見て左側に少しだけ袖のあるドアで、その袖から手洗い器がはみ出ている。しかも紙巻き器が反対側の壁に付いているので、なお入りにくさを増している感じで、それも袖側に移設したい。
被介助者がタオル掛けに掴まって立ち上がっても大丈夫かと聞かれたので手すりの取付をお薦めした際に、介護保険を使ってはどうかという話になった。そこで手すりの取付、手洗い器の取外しと外した跡の補修、紙巻き器の移設を見積として提出し、審査を受けることになった。
結果は、手すりの取付は良いがそれ以外は対象外と判定されてしまいました。そもそもの発端である手洗い器の撤去と紙巻き器の移設は介護保険では出せないそうです。介護の邪魔になるからお願いしているのですが、融通が利きません。手すりを付けるのに手洗い器が邪魔というなら出るそうですが、図面を見たら明らかに手すりを付けても手洗い器があると邪魔なのが分かりますが、手洗い器のあったところに付けなければ出ないそうです。
ところが図面作成費とかの事務費はちゃんと出ます。不思議な話ですが、これが現実です。多分、自治体の担当者によってはもう少しファジーに考えてくれるところもあるかと思われますが、財政の厳しい自治体ほど審査も厳しくなるのかも知れません。保険者が市町村である以上、サービスに差が出ることは否めません。こんな制度で良いんでしょうか?支払ってる保険料は同じなんじゃないでしょうか?
審査の担当者さんには、審査結果をいきなり突きつけるのではなく、何とか満額出せるように工夫したりアドバイスしたりして頂きたい。住民に不快な思いをさせるのではなく、喜んでもらえる審査をお願いしたいと思います。
「仕事をやっている」というが「人のため」じゃないんですよね。<br>出向いて確認することもなく、何が仕事だと笑わせます(^^;
見積の書き方を工夫しろとか、写真の撮り方を工夫しろとか、アドバイスは出来ると思います。どうしたら満額出せるだろうという出発点であって欲しいですね。