へんこつ日誌

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2011年09月25日(日) [長年日記]

§1 太陽熱温水器

おみさんの実家から電話がかかってきて、太陽熱温水器から水漏れが激しいので見て欲しいと言ってきました。簡単に直るだろうと部品を持って行ったのですが、既にぼろぼろに傷んでました。部品を替えても漏れが止まる保証が有りませんし、もはや早く屋根から下ろした方が良い状態です。数枚の写真を撮影して見てもらいました。この後新しい太陽熱温水器を付けるのか、止めてしまうのか、太陽光発電に切り替えるのか、しばらく考えるそうです。太陽熱温水器はもはやマイナーなメーカーしか作っておらず、メンテナンスにも力を入れていない感じじゃないでしょうか。新品となると数十万円するのでじっくり考えてからで良いですね。

さて、太陽熱温水器と言えばかれこれ50年ぐらい前に関西ではうちの親父が初めて販売を開始したのですが、ひとときのブームが去って景気の良いときには誰も見向きもしませんでした。その後オイルショックの後に再びブームが来て大手メーカーが参入してきました。それもしばらくするとブームが去って、今はほとんど作っていませんしメンテナンスも出来ないでしょう。

そもそも、太陽熱や太陽光を使った製品を設置した家庭で、元を取れた試しが有りません。どう考えても出費ばかりが嵩んで採算は合っていないはずです。最近の太陽光発電で売電すると何とか設備が壊れるまでにトントンにまでいけるかどうかと言うところですね。多分まだ無理でしょう。

太陽光や太陽熱を利用した製品を選択する人は自ら地球の環境に貢献したいという高い志を持って、そのための出費なのだから元など取れなくともかまわないという人のための製品と割り切った方が悔いが残らなくて良いかも知れませんね。そう言う高い志の方にはぜひ協力したいと思います。