2014年10月02日(木) [長年日記]
§1 あえて苦言を
最近のウェブサイトはCMSを使って作成されていることが多い、僕もCMSではないけれどtDiaryという日記のプログラムを使って作っている。それはかまわないけれど、作り手によって出来るものに差が出来すぎる。
僕が作っていた不動産屋さんのサイトとか、福祉施設のサイトとか、地方議員さんのサイトとか、全てとある業者さんに移行されました。それも全くかまいません。が、そのできが悪すぎる。でも普通のユーザーは気づかないところのできが悪いのが一番の問題。
ウェブサイトというのは誰も理解出来るコンテンツでなければ意味がないと僕は思っている。あえて普通の人と描いたのは、いわゆる健常者と呼ばれる人たち、社会的にも情報的にも弱者ではないマジョリティに属する人たちですね。そういう人たちは簡単に見ることが出来る。
一方、目が不自由だったり、耳が不自由だったり、携帯電話しかなかったり、回線速度が遅いものしか使えなかったり、色んな人が情報を求めているわけですから、そういう人たちの情報へのアクセスを保証するものでなければならないと思っています。
そして先ほど僕の手から離れていった3つのサイトは、バリアフリーを謳っていたサイトから、バリアだらけのサイトに変身してしまった。これは注文主の考え方と、請け負って作る人の考え方の問題です。一番大きな問題は、請け負って作っている人、いわゆるwebを生業としている業者の姿勢の問題が一番大きいと思います。
注文主は自分が知らないうちに、アクセス制の悪いサイトに変わってしまっていることに気がつかない。パソコンからブラウザを通して見ているだけならなんの不自由も感じない。いざ、ガラケーと呼ばれる携帯電話で見てみると全く意味をなさなかったり、スマートフォンからでは相当拡大しないと読めなくて上下左右に大きくスクロールする画面だったり。文字情報がなくて絵ばかりだったり。
残念ながら、僕が培ってきた理念はものの見事に砕け散ってしまいました。不動産屋さんは客を選ぶ権利も有るので、さほど問題にはならないのかも知れないけど、福祉施設と議員さんのサイトは、少しだけこういったことにも考えを巡らせて頂いた方が良いのではないかと思いあえて苦言を呈した次第であります。
こんなこと誰も指摘してくれません。寄りつきづらいサイトは自然と敬遠されて人がますます寄りつかなくなるだけです。
200%同意!