2003年08月02日(土) [長年日記]
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_ [ブック]「僕にできないこと。僕にしかできないこと。」春山満・幻冬社
進行性筋ジストロフィーで首から下の機能を全て失われた春山さんは総合ヘルスケア企業「ハンディネットワークインターナショナル」の経営者であり、大手医療法人の総合経営企画およびコンサルティングも手がけるバリバリの経営者、ビジネスマン。どんなことをも全てパワーに替えて常に全力で生きておられます。少々強引なイメージも受けますが 何事にも率直で筋が通っていて説得力があります。誰もがおかしいと思いつつ、それが「あたりまえ」になっていることに鋭く突っ込み、改善していこうとされる姿勢が頼もしいです。もう、ほんとに、ほんとに、勢いがあってすごい人。そしてデリカシーがある人。それはたとえば特養ホームのお婆ちゃんたちがみんなおそろいの刈り上げカットにしているがそれは本人の意思には反して施設側の都合である、ところが女性にとって自分の好きなようにおしゃれをすることは心の健康のためには大事なことなのだと言われています。そのようなことに敏感に察知される人だからこそ、人がついていこうとおもえるのでしょう。
ビジネス展開の考えもなかなかおもしろかったし、また奥様の言葉で「細胞には原始的感知力のような何かがあって、細胞に話しかけることができるというのです。...それならあなたの細胞にもちょっと話しかけてみようかなと思いました。...もしかしたら、細胞の神秘の力が働いてくれるかも分かりません。」と..。
なんだかいいことを教えてもらったな、って。春ちゃん成ちゃんの体の細胞達、がんばっておくれよーって、話しかけてみたらいいことあるかも。
例えば、そんな春山夫妻の明るい考え方もきっと成功の秘訣だったんだと思います。