2005年03月06日(日) [長年日記]
_ 春を呼び込む
スーパーで菜花を買ってきて..野菜の...カラシ和えにしました。調理する前にいつも菜花の端くれを小さな器に挿してキッチンの片隅に置いておきます。毎日、次々と小さな花が開いて、料理しながらその様子を楽しんでいます。外はまだまだ寒いけれど部屋の中には春が来たよう...。
2005年03月21日(月) [長年日記]
_ 一ヶ月...
母が脳梗塞で入院して一ヶ月が経ちました。昔から不整脈がありそれが原因。心臓塞栓です..。すばやい弟夫婦の判断と迅速な病院の処置で命は取りとめましたが左半身に麻痺が残っています。リハビリも始めていますがこれからのリハビリ次第でどれだけ回復、また改善できるか...と言うところです。
母が入院してから、毎日毎日病院へ足を運びました。それというのも春ちゃん成ちゃんがそれぞれひまわり園、学校へと元気に通ってくれたおかげです。また周りのたくさんの方々にも応援していただき、支えて頂きました。ほんとうに感謝しています。 NOBさんにも後悔することないよう、したいと思うことをしておきなさいと言ってもらい、母のために出来るだけのことをしようとがんばっています。
母はもともとこまめに動く人なので 今までのように身体が思うように動かなくなると言うことにはどんな思いでいるのだろうか、と思うと胸が痛みます。辛いとかしんどいとか悲しいとかそんなことは今のところひとことも言ってくれないので胸の中にそんな想いをいっぱい持っているのかも知れないと思うとなんとも言えない気持です。
でもリハビリは時間と回数とを積み重ねただけの効果はあると言います。お手本となるような素晴らしい生き方をされている方々もたくさんおられます。今は母の気持ちがちょっとでも前向きになるように、小さな心の中のわだかまりは出来るだけ解決してあげられるように家族が力を合わせて母の力となれるようがんばろうと思います。
ただ成ちゃんが春休みに入ってしまったのですよねー。なんとか毎日のように通えていたのがそうは行かなくなってきました。なんとかちょっとずつでも顔を見に行く、顔を見せに行くだけでも...と思っています。 まぁ、心配なこともいろいろありますからね。こちらの思いを踏みにじるような対応をする人もあるわけですよ、残念なことに。だから目を離せないというのもあるのです。
春の気配がそこここで感じられるようになってきましたが病室の中はそんな変化もあまり感じることはできません。次行くときには沈丁花やビオラの花の写真を持っていってあげようと思います。(花は原則的に持ち込んではいけないのです)
2005年03月22日(火) [長年日記]
_ [ブック]リハビリテーション 新しい生き方を創る医学
リハビリテーション (ブルーバックス)(上田 敏)[Review]
家族に突然リハビリが必要となって予備知識を持っていなくても、解りやすく解説されています。 リハビリとは「機能回復訓練」だけではなくて「人間の全面的な回復」を意味します。元に戻すだけではなく創意工夫によって新しい生活を創り出すという意味でもあるのです。 「廃用症候群」を予防することが重要。
2005年03月24日(木) [長年日記]
_ [ブック]新しいリハビリテーション 人間「復権」への挑戦
新しいリハビリテーション (講談社現代新書)(大川 弥生)[Review]
一昨日紹介した本 より、少し実践的。これも解りやすく書かれている本です。 車いす偏重は廃用症候群(身体を使わないことで脳を始め全身のあらゆる器官の働きが低下すること)を招く。適切な装具を使うことで早期歩行に繋げることができるのでその使いこなしが大切。リハビリは具体的な目標を持つことで意欲的に、そして短期間に無駄なく達成することが出来る。「出来る活動」「している活動」とは違う(訓練室でできていることと、日頃の日常生活として行っていることとの違い)...、と言った内容。目から鱗の内容もありました。
2005年03月26日(土) [長年日記]
_ 晴れやかな表情
23日に母の血管造影検査がありました。そけい部の動脈から頸動脈までカテーテルを入れて造影剤で血流を見るという検査。すごいことができるのね、驚き。結果、心臓も脳もちゃんと流れているとのこと、ホッと一安心です。この結果を聞いてから母の表情が柔らかくなりました。安心して晴々した様子、私たちもホッとしました。母にはもう病人じゃないよ、リハビリに専念しようね、と励ましました。「そやな」と言ってました。
いま、だらりとしたままで動かない左手は私と弟をその手で抱いて育ててくれた、また家庭を守ってきた愛おしい大事な手。ご苦労さんやけど、まだ一頑張りしてくださいな、大事な左手、どうかしっかり動いてくださいな、脳もしっかり働いて動かしてやって下さいな...。
2005年03月31日(木) [長年日記]
_ [お花]春ですね
近所を歩いていてふと気付いて見上げると 真っ白な白木蓮がいっぱいに咲いていました。葉っぱが無いので真っ白な大きな花がいっぱい咲いている様は花嫁さんを思わせます。華やかで純白で存在感があって。
白木蓮に見とれているとどこからともなく良い香り...。離宮八幡宮の塀の向こう側に回ってみるとピンクの沈丁花がありました。いっぱいに花を付けて良い香り。少々離れていたってしっかり香りは風に乗って運ばれて。
これは我が家の玄関先の沈丁花。こちらは白です。
春はお花が綺麗でいいですねー。綺麗だけじゃなくて寒くて厳しい冬を越して花ひらく喜びをも感じますね。綺麗とともにたくましさとか強さとか、そんなものを感じます。