2000年02月06日(日) [長年日記]
_ 朝比奈隆さん率いる大阪フィルハーモニー交響楽団の演奏会に行きました。 場所は京都コンサートホール。あいにくの雨でしたが久しぶりに北山通り界隈に出かけると言うことと、 今年92才になられる朝比奈隆さんが指揮をされると言うことでワクワク気分で出かけました。 コンサートホールは平安遷都1200年を記念するプロジェクトとして1995年に建てられました。 私は今日初めて行ったのですが ホールへはなだらかな螺旋のスロープでたどり着け、ホールの入り口すぐの所に車椅子専用のスペースがあり、また車椅子専用のトイレも独立して余裕を持った広さでありますので 車椅子ご利用の方も安心して行くことができると思いました。 ホールに入ると大きなパイプオルガンが目に飛び込んできました。新しくて綺麗なホールでした。 今日の演奏曲はベートーベンピアノ協奏曲第5番 変ホ長調 作品73「皇帝」と、 交響曲第5番 ハ短調 作品67「運命」でした。ピアノは花房晴美さん。 朝比奈さんはとてもご高齢でおられますが ものすごい存在感のある方でした。 彼が生きてこられた時代背景や功績、音楽に対する愛情....演奏を聴きながらそれらを想像すると 胸がジ〜ンとしました。今も現役で活躍されていますがそのためにはおそらく厳しく自己管理をされているのだと思います。やはり物事を極めるには資本となる体作りには努力されているのでしょう。 偉大な朝比奈さんのたおやかな指揮を目の前にして 演奏が終わったあとの拍手はしばらく鳴りやみませんでした。誰もが朝比奈さんからの無言のメッセージを、耳で目で体いっぱいで感じることができたのだと思います。拍手しながら勝手に涙が出てきてしまいました。大きな大きな目に見えないプレゼントを頂いたような気分でした。 こんな素敵なひとときをくれた友だちにも感謝です。