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春ちゃん成ちゃんへの手紙
~ママの日々~


2002年01月01日(火) [長年日記] この日を編集

_ あけましておめでとうございます。

新年明けましておめでとうございます。今年もどうぞよろしくお願いします。

病室で新年を迎えました。看護婦さん達は明るく「なるちゃん〜、おめでとう〜。」と挨拶をしてくださいます。私も今年は絶対にいい年にするんだ!と心機一転するために先生や看護婦さん達に気合いを入れて(?)「おめでとうございます!」のご挨拶をさせて頂きました。ナルちゃんの厄年は終わったことだし、大丈夫さ、今年は絶対に良い年さ!

早々から進展あり。縫合の糸を2本抜きました。残すところあと5本。もうちょっとだ〜。それにしてもよくここまで傷口がよくなったこと!良くならなければ困るんだけど、一時は酷い状態になっていたから やっとここまで治癒したかと、感慨深いモノがあります。もうすこしだね〜。さぁ、明日も進展あるかなぁ..。

年末年始のテレビ番組はスペシャルモノばかり。やたら、長々と放送する..。興味引く番組が長いのはまだ許せるけど ちっとも面白くないのが長いと最悪。つまらん。なんかもっと面白い番組してくれないのでしょうか〜?例えば?例えば〜もと大自然をテーマにしたものとか、映画とか、TOMOKAZUさんものとか〜。部屋でパソコンなどいじれればいいのになぁ..。などと こんな事を思えるようになったのはナルちゃんが調子良くなってきたからなんですね。、ますますお気楽日記が書けるようになりますようにー。


2002年01月03日(木) [長年日記] この日を編集

_ 残り3箇所

今日は朝からダグラス(直腸と子宮の間に入っているドレーン)を抜きました。抜く時っていうのはなんて事はない、そっと引き抜けば簡単にスルスルと..と言うほど長くはないか、スルッと抜けて ナルちゃんは痛くも痒くもなさそうな様子でした。抜いた後はそのまんまで勝手にふさがっていくようです。ピアスの穴がふさがるのと同じですね。そして、縫合部は2箇所抜糸。残りは3箇所となりました。糸目を押さえるためにあててあったボタンの後が痛そう..。お正月3日目からなかなかの進歩です。


2002年01月05日(土) [長年日記] この日を編集

_

とうとう抜糸が完了!すごい!何がすごいかというと、あんなに大きな傷がしっかりとくっついたという人間の力のすごさ。しばらくは大きな傷が残りそうですが、痕が残ることくらいなんでもありません。NOBさんの経験によると一年くらいは傷跡が固くなるそうですが アロママッサージでもしてきれいなお肌に戻してあげる!などと小さな決意などしております。夕方には右横隔膜下ドレーンが抜けました。


2002年01月09日(水) [長年日記] この日を編集

_ 幸せのクリームシチュー

ありゃ、5日の日記は題名を忘れてましたね、あはは〜。付き添い交代で帰りました。今夜はハルちゃんと二人、何を食べようかな〜と考えながらの帰り道、スーパーによってあれこれ考えた結果、ハルちゃんの好きなクリームシチューに決定!ハルちゃんと二人分だから材料はほんの少しでOK。あとはビタミンC補給のためにイチゴを買いました..なんて理屈っぽい理由ではなくて甘酸っぱいイチゴをぽいぽい口に放り込んで食べたい!って思ったから。でもこれってやっぱり体が必要としてるのだなって思います。バランスの悪い食生活してるもんなぁ..。

病院でテレビを見ていると、よく鍋料理が出てきます。カニやらふぐやら水炊きやら...。温泉巡りで美味しそうなお料理が出てきたり、料理番組では素朴な煮物をやっていたり..。やっぱり冬は暖かいお家の中で家族揃って 温かいできたて料理、今だったらお鍋はもちろん、根菜の煮物なんていいですね。雑誌にも大根や白菜などを使った料理がよく出ています。あー、早く家でお料理がしたい!温かいものをみんなで食べたい!

そんなわけがあって今日も出来合のものを買って帰らずに わざわざ材料を買って帰

って手作りしたかったのです。疲れてはいたのですががんばってシチューを作ったかいがあってハルちゃんはよく食べてくれました。うれしいね、ありがとうハルちゃん。ハルちゃんはイチゴの酸っぱさが苦手なようなのでイチゴのほとんどは私のお腹へ。ちょっと元気が戻った感じ。「食べること」は心も体もげんきにしてくれるから大事ですね。明日は久しぶりにハルちゃんを学校へ送っていきます。グランドハイエース、運転できるかな!?


2002年01月10日(木) [長年日記] この日を編集

_ ハルちゃんを送っていきました

爆睡です。昨夜は。でも一瞬目が覚めて「あ、ナルちゃん!ちゃんと寝てる?」って隣を見たら病院ではなくて家にいることを思い出しました。隣ではハルちゃんがスヤスヤ。ビックリしたような 安心したようなヘンな気分だった..。

久しぶりにハルちゃんを送って学校へ。校門周辺にはハルちゃんの先生やナルちゃんのお友達や先生がいっぱい。賑やかなお出迎えを受けました。「ハルちゃん、行ってらっしゃい〜。」と見送りました。ハルちゃん、ほんとうに元気で過ごしてくれてありがとう!です。

久しぶりに通る道は つい最近まで工事中だった道が開通していてなんだか時の流れを感じてしまいました。そう言えば四季を感じる間もなかったなぁ...。春にはナルちゃんも元気でこの道を通えるよね!

...ユーミンはいい。「sweet,bittersweet」荒井由実時代のものも含めたセレクション32曲。懐かしかったりしみじみしたり、ノリノリになれたり..。このままどこまでもドライブし続けたい気分だったけど 家についてせめてもの思い、キリのいいところまで聞き終わってから車から降りたのでした。

おかげさまで久しぶりに乗ったグランドハイエースは無傷でした。ほっ。。。


2002年01月11日(金) [長年日記] この日を編集

_ 残すは腸ロウ2本

最後に入れた腹くう内ドレーンが抜けました。うれしくて私の機嫌も上々。ちょっと気がかりなのは先日のCT検査の結果、胃ロウ周辺に何か少しうつっているものがあると言うこと。先生の話しぶりでは わずかなものでおそらく心配なものではなさそうだけど様子を見ていきます、とのこと。膿のたまりだったらもっと熱がたかくなるそろうし、その気がかりが何か悪さをしているような気配は今のところありません。どうかそのうち吸収されて無くなってしまいますように..。朝からテンション高めだった私は夕方にはくたびれてきてしまいました。はしゃぐのもそこそこにしておこう..。


2002年01月12日(土) [長年日記] この日を編集

_ ドライシャンプー

ナルちゃんの熱も37°台に落ち着いて来て調子もまぁまぁと言った所なので今日はベッドの上でドライシャンプーをしてもらいました。シャンプー用のアワアワスプレーを髪になじませてマッサージして蒸しタオルで拭き取っていきます。シャンプーが好きなナルちゃんはうっとり、気持ちよさそうでした。

アワアワスプレーは確か、持田製薬のなんていたっけ...?忘れましたがまた思い出したらご紹介します。風邪などひいて長い間髪を洗ってあげられないときなどひとつあればいいかなと思いました。また、先日テレビでワンポイント介護と言う番組で寝たきりの方を床のままでシャンプーする方法を紹介していました。

頭の下に吸水シートを広げ、首の後ろが濡れないようにタオルを筒状に丸めてはさみます。シャンプーは普通のものを10倍くらいに薄めて髪になじませてマッサージします。そして乾いたタオルで泡を拭き取り、少しのお湯を頭に流します。タオルで拭き取って流す作業を2回くらい繰り返して最後に良く乾かしておしまい。

シャンプーを薄めておくことと、乾いたタオルで充分に泡を拭き取ることが大事なポイントなのだそうです。髪を洗うとサッパリしますもんね。ナルちゃんのべたついていた髪もさらさらヘアーに...って言うかさらさらヘアーに近づいた..と言う方が正しいかな。でもずいぶんサッパリしました。それにしても長く伸びたこと、ナルちゃんがずいぶんお姉さんに見えます。


2002年01月13日(日) [長年日記] この日を編集

_ 習慣づける

暮れに亡くなられた朝比奈隆さんの追悼番組が放送されました。私はクラシックのことに詳しいわけでも指揮者の違いや特性をわかるわけでもないのですが 何故か朝比奈さんに惹かれます。やっぱり93才で現役というパワーがどこから来るのかと言うことに興味がひかれるのかもしれません。おそらくたゆまない努力がその魅力の一つなのだろうとは思いつつ、がむしゃらに努力と言ってもなにかもひとつ釈然としないというか、ありきたりの言葉には当てはまらないような気がしていました。画面の中で「大変な努力をされたのでしょうね。」という言葉を受けられて朝比奈さんは「努力と言うより、習慣づけることですよ。」と答えられました。そうそう、そうなんだ。この言葉にとても納得しました。そう言えば私がすごいなとか、尊敬する人はコツコツ積み重ねることが出来る人。ごくごく身近で言うと私のおばあちゃんとか母とか..。ひとことで言うと昔の主婦というのは毎日毎日同じ事を大事に繰り返すことで日頃の穏やかな暮らしを守っておられます。それも今のように便利なものもない時代ですからすべて自分の手で丁寧にものを「くりだす」と言う感じでしょ

うか。スケールこそ違うけれど、なにか習慣づけることの底力のようなものを朝比奈さんやおばあちゃんたちに共通して感じます。飽き性で気まぐれでお天気屋の私にはよくよく心しておかなければいけないなぁと改めて感じています。


2002年01月14日(月) [長年日記] この日を編集

_ 宍道湖

宍道湖が画面に映っていました。少しもやがかかってグレイの画面。淡水と海水が混ざってたくさんの命を育む豊かな湖。鳥も魚もたくさんの命がそこにはあるんですって。宍道湖と言えばシジミですね。あのあたりにお住まいの方は肝臓が強いのかな..?うん、きっとそうだわ。

画面を見つめながらそんなことを思いましたが 一番私が思っていたのはその湖を眺める優しい友のこと。テレビに映っているどの場所からいつもその人は湖を眺めているのかな?テレビを通してだけど私も同じ湖を眺めていますよ。いつも優しい想いを届けてくださってありがとう。


2002年01月15日(火) [長年日記] この日を編集

_ 『たったひとつのたからもの』

「あなたに会えほんとうによかった うれしくて うれしくて 言葉にできない..♪」をBGMに画面には数枚の輝かしい一瞬を取った写真が流れていきます。私はこのCMが大好き。中でもお父さんが幼い息子さんをギュッと抱きしめている写真。おそらくこの息子さんはダウン症のようです。お父さんはこの子が可愛くて大事でたまらないのだ、と、そんな想いが伝わってきて私はこれを見るたびに目のあたりが熱くなるのでした。

でも残念ながらこのバージョンは終了してもうその写真には会えなくなりました。でもふとしたことからこのCMのHPに..と言うか明治生命のHPにたどり着き再びその写真を目にすることが出来ました。お〜、これこれ!やっぱり何度見ても胸が熱くなります。

さらにその子のエピソードや写真もたくさんあってさらに胸が熱くなって私はパソコンの前でおいおいと泣いてしまいました。どういう涙なのか私にもよく分からない。感動でもないし、悲哀でもないし、なんなんだろう?共感なのかなぁ?お父さんの「この子が可愛くて大事でたまらない。どこにもいかないでずっとここにいて。」って言う気持がわかるからなのかな..?何度見ても胸が熱くなる一枚です。こちらで会えます


2002年01月16日(水) [長年日記] この日を編集

_ うれしい日はもうすぐ?

先日、ナルちゃんの嬉しい退院のことを新しい日記帳に書くのが楽しみです...という内容のメールをある方から頂きました。そんな風に日常の中に我が家のことを思って頂いているということ、なんて嬉しいこと。ナルちゃんが退院したら弾んだ字でその日の日記のページにナルちゃんの名前が登場するのですね、きっと..。

自分のことのように我が家の喜怒哀楽を受け止めて下さって温かい言葉をかけてくださる..。同じ様なことが自分に出来るかなぁ..。今はまず、ありがとうの想いを精一杯お返しします。きっとそのうれしい日はそう遠くはなさそうです。

「きょうの料理」が出ていたので買って病室でパラパラページをめくりました。あ〜早く帰ってお料理したい!あ、母の誕生日のプレゼントにと、定期購読を頼んだ「おしゃれ工房」、母の元に届くはず。喜んでもらえるかな。私も見せてもらおうっと。確か手作りのお雛様が載っていたと思う。お雛様..。3月3日には家でお雛様を飾ってお祝いしているかなぁ..。大丈夫よね〜!盛大におひな祭りだ〜!


2002年01月17日(木) [長年日記] この日を編集

_ ナルちゃんのための特性術着

ナルちゃんの体につながっていたドレーンは今こそ、腸ロウ2本、胃ロ1本となりましたが多いときには7本のドレーンが体につながっていました。その様な状態では普通のパジャマなどとても着ることが出来ません。いつもナルちゃんが着ていたのは病院の術着です。肩がマジックテープで閉じてあるので腕に点滴などがあっても楽に着替えができます。でも体中に7本ものドレーンがあるとさすがに術着でも不便。脇があいていないからドレーンチューブを衣服の外に出せないのです。

そこで看護婦さんは考えてくださいました。病棟にあった浴衣の脇を開けたもの。さらには術着の脇を開けたもの。おまけにそれには可愛いキティちゃんのボタンとキュートなピンクのボタン付き。そしてまたまたできあがったのは看護婦さんご自身が着ておられた浴衣を改造したもの、しかも看護婦さんがお家で慣れない手つきでチクチク針仕事をしていたらその手際を見ていられなくなったおばあちゃんが「ちょっとかし、見てられへん。私がしてあげよ。」と..。なんとご家族まで巻き込んだナルちゃんの術着改造騒動だったようです。

そのおかげでナルちゃんはたくさんのドレーンチューブをうまくさばいて着替えも楽々に過ごさせてもらいました。ちょっとでも過ごしやすく、楽になるように、とあれこれ考えて下ったことをとても嬉しく思いました。ナルちゃんのために改造された数枚の術着たちが焼き餅を焼かないようにと 平等に出番を待っています。中には男の柄のものもあるのですがそれはご愛敬。でもそろそろドレーンも減ってこの特性の術着たちとはさよならの日も近いのでしょうか。普通のパジャマが着られる日が待ち遠しいです。


2002年01月18日(金) [長年日記] この日を編集

_ 小山明子さんへ

小山明子さんが大島渚監督の病状についてのインタビューに答えておられました。昨年の11月から腹膜炎で入院し手術をしたが傷がふさがらなかったり高熱が続いたりトラブル続きで闘病生活が続いているとのこと。たくさんのチューブに繋がれているので寝返りも自分でできない..とも。...同じだ...。

ナルちゃんとおんなじ。入院時期も容態も、おんなじ。どんなに大変なことか、すごくよくわかる。むずがってもナルちゃんの体の左右に振り分けるように繋がれた8つほどのチューブがあるために 抱きあげることも 抱き起こすことも出来ない。高熱で座薬をしても早速下がらずひたすら氷枕などで体を冷やしては何度も何度も体温を測ります。少しでも下がって楽になっていますようにと祈りながら..。目も当てられるほどの大きな傷口。でも大事なナルちゃんの体なんだからしっかりこの目で見ておかなくちゃ。今どういう状態なのか分かっておかなければと必死でした。

小山明子さんは気丈に冷答えておられましたが その胸の奥のお気持ちまでは全部語られなかったように見えました。なかなか必死で訴えても本当に分かってもらう事って難しいものだと思います。話せば話すほど、うまく伝わらずに真実みがなくなっていくこともあるし。でも私は小山さんのお気持ちがとてもよく分かってできればお手紙を差し上げたいほどでした。お送り先も分からず、実際は出せませんが心から一日も早く大島監督がお元気になられることをお祈りしています。


2002年01月19日(土) [長年日記] この日を編集

_ 感染症について

最近しきりにニュースになっているのは世田谷の病院のセラチア菌の感染事故。感染ルートは点滴などからと言われています。また感染症についてのマニュアルも対策室もなかったようでそのずさんさが指摘されています。ナルちゃんも熱が上がるたびに これはお約束ごとだから、と説明され何度も中心静脈栄養のカテーテルを入れ替えました。その際は抜いたカテーテルの先を培養に出して感染がないもチェックされます。

この入れ替えというのが結構時間がかかって本人も苦痛なのでたびたびされると本当に必要なのかと少々疑問を抱いたりもしました。けれど一旦感染が起こってしまうと高カロリーの栄養がある上に血液の流れに乗ってアッと言う間に全身に感染がおこるのでとても恐ろしいことになるのです。今回の報道を見ながら 一応はナルちゃんのカテーテルの入れ替えについて、その意味をわかってはいましたが 改めて必要なことなのだとしみじみ感じました。


2002年01月20日(日) [長年日記] この日を編集

_ きれないひと...そのほか

「お風呂にTVがついていて いつでも見たいときに...。」マンション紹介の番組でのコメント。便利だなぁ..。いつでもどこでもしたいことが出来るなんて。「便利」..と言うより、「贅沢」の方があってるかな。でもこれってどうなんだろう。何もかも便利になっている世の中。待たずに、何でもしたいときに何でもできるっていうのは..?いろんな物事の経過をたどらず、一足飛びに目的が達成されたら 物事の成り立ちやその過程がなす意味とか、それに辛抱することって身に付かないように思います。

別にお風呂にTVが付いていたって良いけど、別に付いていなくたっていいでしょ。見たい番組があるのならその番組が始まるまでにお風呂に入れるように用事を済ませること、そう出来るように時間の逆算をして段取りを考える..。こういう事も大事な生活の知恵を身につける練習じゃないのかなぁと思います。些細なことでもちょっとした辛抱をする訓練をすることで「きれやすい」人を作らなくてすむんじゃないかなぁ..。

ハルちゃんは明日から寄宿舎に入ってもらいます。その荷物の準備で大忙し。ナルちゃんの付き添い交代で帰ってきましたがなかなか忙しいわぁ..。

ハルちゃん、昨日はひまわり園で過ごしました。ちょっと前にひまわり園で利用者さんにメガネを取られたり、髪を引っ張られたりした出来事があったのでそれを心配してハルちゃんの担任の先生が昨日の様子を見に行ってくださったそうです。そうしたらハルちゃんは「園の指導者の方にとっても優しく丁寧に接してもらっていました。安心しました。気になっていましたから..。」とのことでした。

本当だったら私か、NOBさんが様子を見に行きたいところなんですが事情が事情だけに、心配して見に行って下さった先生に本当に感謝です。これまでもたびたび何人かの先生がひまわり園でのハルちゃんの様子を見に行って下さっています。こんなにもたくさんの方に助けて頂いて、そのおかげで私たちはナルちゃんの看病に専念できているのです。とてもとても嬉しいです。だからもうちょっとガンバロウと思えます。


2002年01月21日(月) [長年日記] この日を編集

_ やっと抱っこ

ナルちゃんの胃ロウは排液を入れるボトルにつながっていて抱っこするのにはちょっと不自由です。でも実際にボトルが必要なのは夜中だけなので 昼間はボトルを外してもらいました。そのおかげで残り2本の腸ロウに気を付ければ抱っこが可能になりました!この日をどれだけ待っていたことか。今までいくらナルちゃんが泣いても叫んでも抱っこしてあげられなかったのは本当に辛かったです。「なんで抱っこしてくれへんの〜?」ってきっと思っていただろうなぁ..。

久しぶりに抱き上げたナルちゃんは今までになく、ずっしりと重かった。背中や腰のあたりの肉付きが良くなっているようでした。抱っこされたナルちゃんは今まで寝てばかりだったせいか体が固く、抱っこされていてもちょっと戸惑っているような表情でしたがそのうちに穏やかな顔になってきました。

夕方にガーゼ交換に来られた外科の先生は抱っこしている私に「どうかしたの?」と心配そうに尋ねられましたが「今日初めて抱っこしました。」と言って振り向くと「あ〜、そう!それはよかった〜。ほんと、表情が良いわ。」と言われました。ここまで来るのに長かった..。


2002年01月22日(火) [長年日記] この日を編集

_ オレンジベンジン

体拭きは日課。いつも看護婦さんがアツアツのタオルを持ってきてきれいにナルちゃんの体を拭いて着替えをさせてくださいます。ナルちゃんのお腹は傷がすっかりきれいにくっついて 瘡蓋やテープの後などが残っています。テープの糊の痕というのはタオルでこすったくらいではなかなかとれません。そこで使われるのが子供用に刺激が少ない「オレンジベンジン」。これはオレンジの良い香りがして爽やか。しかも良く汚れが落ちます。前も確か、点滴のテープの痕をとるために足か手かに使ったことがありました。今回もお腹に少し使われました。

その夜、機嫌が悪いナルちゃん..。どうしたんだろう、どこか具合が悪いのか、お腹が張るのか、痛いのか...?さんざん悩みました。翌朝、ガーゼ交換してもらいながら先生に「機嫌が悪いんです..。」と言いながらナルちゃんのお腹に目をやると まさしくオレンジベンジンを使った箇所が赤くかぶれたようになっていました。不機嫌の原因はこれだったんだ!とすぐにわかりました。とりあえずタオルでその部分を拭き、リンデロンを塗ってもらいました。不機嫌はだんだん落ち着いてきました。

手や足は普段、表に出ていろんな刺激を受けて丈夫になっているんでしょう。それに比べるとお腹の皮膚はやはり敏感なのでしょう。それにしてもナルちゃんは正直というか、はっきりしています。イヤなことがあるとしっかり訴えてくれます。何かあれば分かりやすい、でも分かりやすいだけにドキッとしてしまうのも正直なところです。これだけ長く入院しているといろんなことがあるものです..。

本日のツッコミ(全4件) [ツッコミを入れる]

古泉秀夫 [オレンジベンジンの組成を教えて頂けませんか。ベンジン○○mLに対してオレンジ油がどの程度加えられているのか。 よそか..]

おみ [古泉さん、残念ながら私には組成はわかりません。 薬局か医療機関に聞いてみてはいかがでしょうか。]

おみ [テスト送信です。古すぎると送信しないのか?]

古泉秀夫 [有り難うございました。よく仕組みが分からないものですから、1月31日になって御返事頂いたことに気付きました。 残念な..]


2002年01月25日(金) [長年日記] この日を編集

_ ナルちゃんの押し出し

いつになったら回腸ロウを抜くのか、待ち遠しい毎日でした。外科としてはナルちゃんの皮膚が薄いこともあり、何をするにも時間をかけて慎重に対処されています。でも今朝の回腸ロウの様子を見ると 少し出てきているような状態でした。先生もガーゼ交換をしながら「もう、抜けそうやな。」と一言。はがれかけの回腸ロウをとめてあるテープを貼り替えて出て行かれました。

何時頃だったか、ふと回腸ロウを見ると明らかにチューブの長さが長い..つまり抜けて来ていると言うこと。看護婦さんに言って外科の先生に連絡をとってもらいました。なかなか来てくれない先生..。まぁ日頃の様子を見ていると忙しさはよく分かるけど..。夕方に現れた若い先生は、「朝にテープを貼り替えているからそんなはずはない。」と看護婦さんに言っていたらしいのですが そう言うことはきちんと自分の目で確かめて欲しいものです。

チューブの状態を見て「あれ?あれ?」の連呼。この先生ったら「あれ?」が口癖でちょっとしたことで「あれ?」なんて叫ばれると何が起こったのかとちょとドキッさせられることしばしば。で、きちんと腹帯を外してみてもらうと回腸ロウは自然抜去していたのでした。

そのあとに中堅の先生も来られて様子を見てもらいましたが特に問題はなさそうでした。1つチューブが抜けて良かったけど、図らずも抜けてしまったのは良かったのか悪かったのかはよくわかりません。でもナルちゃんが「もうこんなんいらんわ。」と押し出してしまったのかも..と周りの人は言います。ふ〜ん..。そうかも。


2002年01月27日(日) [長年日記] この日を編集

_ メッセージがいっぱい

とうとうナルちゃんの誕生日まで病院で迎えてしまいました。いっちばん最初は2〜3週間入院予定だったのに、それがクリスマスまでには..なんて言っていたのが年内となり、今度は誕生日までには..。それが今日となってしまいました。ナルちゃんは13才になりました。おめでとうだけ言いました。帰ってからゆっくりお祝いしようと思っています。...

午後、病室にぞろぞろと看護婦さんたちが来られました。なんとその後ろには先生まで..。なになに?と思っているとおもむろに差し出されたのはナルちゃんへの誕生日のお祝いメッセージがぎっしり詰まった寄せ書きでした。「なるちゃん13さい おたんじょうびおめでとう!!」と赤い字書かれた周りにのんたんのイラストとメッセージがいっぱい!「よくがんばっているね。」とか「13才は楽しいことでいっぱいになりますように。」とか。遠慮がちに小さく書かれているのはどう見てもウ○コのイラスト。「こんな ウ○コをしてください。」とあるのは外科の先生でした。

看護婦さんたちの「はっぴーばーすでーつーゆー♪」の歌声の流れる病室でナルちゃんはちょっとビックリして目をパチクリ、私はウルウル..。ずっと前からちょっとずつ準備してくださっていたようです。辛い入院生活ですがそんな中にも心の潤いを頂きました。

寄せ書きを見ているナルちゃん。

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2002年01月28日(月) [長年日記] この日を編集

_ 点滴が抜けました

昨日、高カロリー点滴をとることになり、点滴はソリタのみになり、そのソリタも今日の夕方にはとることになりました。と言うことはカロリー、水分は自力でとっていかなくてはいけないということです。今は主に胃ろうからの注入でカロリー、水分ともにとっています。ゆっくりのペースで一日に6回の注入ですから起きている時間のほとんどは注入しているような状態です。でもこれも家に帰ればゆっくりお口から食事をとることも出来るので臨機応変にパターンを変えていこうとは考えています。今大事なのは必要なカロリー、水分をどれくらいの時間で、また間隔で注入していくかと言うことです。私のメモ帳は計算だらけ。なんとか一日の注入計画はできたけれど ナルちゃんにとって無理がないかな..。うまくいきますように。

気になっていた空腸ロウは念のために付けたまま退院することになりそうだと 外科の先生から聞きました。念のためというのは 万が一、お腹が張った場合に空腸ろうから減圧ができるということです。今のところお腹の動きは良いのですが 退院した場合に環境が変わると何が起こるか分からないと言う心配もあります。そう考えるとその方がいいかもしません。いつかは抜けるのだし..。でもちょっとイヤだな。


2002年01月30日(水) [長年日記] この日を編集

_ 退院は目の前?

いよいよ空腸ロウも退院準備のためクランプ(閉める)事になりました。これでお腹に異常が起こらなければ退院できるのかな。小児科的にはもう退院しても良さそう。あとは外科の指示待ちなのだそうです。暫くクランプして様子を見るとして、あと1週間ほどだろうか..?と言うことはハルちゃんの誕生日(2月4日)に帰れるかどうか!かなあ..。