1999年05月01日(土) [長年日記]
_ いよいよ明日からGWです。
でも調子の悪い成ちゃん、まだまだ自力で栄養や水分が充分摂れないので今日もまた病院です。 お腹の張りは治まり嘔吐の様子も少しはよくなっているような感じはします。 もうこれっきりで点滴とはさよならしたいと思っているのですが... もう点滴の針を刺す場所さえ無くなってきているような様子で 両腕のあちこちは失敗のあとも含めて 痛々しくあおじんでしまいました。 点滴の間、付き添って来てくれたNOBさんと春ちゃんは 病院のあちこちを探検に行って来たようで あとからいろいろ報告してくれました。 春ちゃんは本当に機嫌良くしてくれているので大助かり! 病院ではなく、もっと楽しいところに連れていってあげたいものです。
今日は病院から帰って 思い切って 成ちゃんの栄養チューブを入れました。 点滴ばかりに頼ってもいられないのだけど、自力で食べるのもまだ無理。 そうなると注入するしかないのです。 チューブを鼻から入れるのですが今日はせき込むことなくスムーズに入りました。 しばらくは胃のうけつけ具合がどうか注意しながら 本人の食欲が出てくるまでチューブ栄養でやっていくことにしました。
先ずはポカリッスエットを50cc注入し様子を見ましたが大丈夫のよう... でも治まる間はじっと抱っこ...
ベッタリ成ちゃんの看護をしていると夕飯の支度は出来ません。 家事一切も手が着けられずすっかり散らかってしまいました。 こんな時便利なのはレトルト食品。しばらくはお世話になりそうです。 NOBさんのお誕生日なのに ごめんね。
1999年05月02日(日) [長年日記]
_ 成ちゃんは昨日の夕方から完全に鼻注にすることにしました。 今日は病院も休みなので点滴無しでどれだけ水分やカロリーが摂れるか... 胃腸に負担をかけないように 嘔気があるかどうかも判断しながら控えめに注入していきました。 注入後は嘔吐しないように細心の注意を払い片時も目が離せません。 なんとか注入した分は治まっているのですが 注入の為のチューブが刺激となってせき込みしやすいし 痰もからみやすいようです。 なんとか一日を終えると もうヘトヘトになってしまいました。
思い起こせば 春ちゃんが4ヶ月くらいの頃にも ミルクを飲まないので 注入をしていたことがありました。 春ちゃんもとにかくハデに吐いてしまう子だったので 注入したミルクがお腹に治まるまでジ〜〜っと 息を殺すようにして祈りながら見守っていました。 毎日ミルクで汚れた山ほどのタオルを洗濯したものです。 今でも たまに吐いてしまうことがありますが 食事はしっかり食べられる、たくましい子になりました。
そんなことをフッと思い出したのでした。
どうやらGWはどこへも行けずに成ちゃんの事で一喜一憂しながら 終わっていきそうです...
1999年05月03日(月) [長年日記]
_ 昨日とほぼ変わらない一日でした。
GWのお楽しみももう完全にあきらめはつきました。 とにかく一日も早く成ちゃんの調子が戻りますように...
つかの間、ベランダに出ました。 ポットのままでほったらかしになっていた「るりまつり」をやっとの事でプランターに植え替えました。 とっても爽やかなブルーの花が咲くようなので これから暑くなれば涼しげで良いだろうなぁと楽しみです。
ヒマワリの「ビッグスマイル」も芽を出し本葉が出てきたので植え替えました。 「ビッグ」と言うネーミングから大きなヒマワリを想像しましたが実は小型のヒマワリなんです。 ベランダにはちょうどいいかもね。
種から育てているラベンダーに小さな花穂が伸びてきています。 まだ小さな苗なので花はまだまだ先かと思っていましたが 小さくてもちゃーんと季節を知っているんですよね。 とっても嬉しい!
ビオラはまだまだ元気に咲き続けています。 花がらをまめに取り除くと花が長続きすると聞いたので まめにとっているんです。 そのおかげかな、ホントに元気。 あまりにも元気すぎて 出来ればその元気を成ちゃんに分けて欲しいもんだとしみじみ思いました。
ベランダの様子をデジカメに撮りたいのにただいま修理中。 なんでこんな時にぃ〜!早く直ってこないだろうか... なんだか修理にとっても時間がかかっているのが気がかりです。
1999年05月04日(火) [長年日記]
_ 今朝方3時半頃成ちゃんの手足が妙に冷たいので 熱を測ると38度8分。 すぐさま解熱剤の座薬をすると1時間くらいで37度台に下がりました。 食べない、吐く、状態が続いている上に発熱... 熱だけは出さないでね、と昨日も言っていたところだったので ド〜ンと谷底に突き落とされたような気がしました。 みどりの日であろうが病院がお休みであろうがそんなことはもう我が家には関係ありません。 NOBさんに送ってもらって 申し訳ないけど春ちゃんにもお付き合い願って時間外診察へ行きました。 診察では 喉もさほど赤くないし 何の熱かはハッキリしませんでした。 脱水などを考慮して点滴をしてもらい 抗生剤をもらって帰りました。 幸い、座薬の効き目が切れる時間になっても 熱が上がる兆候は無く とりあえずは一安心。 いったい何の熱だったんでしょう? 私が「熱は出さないでね」と言ったのがプレッシャーだったのか はたまたその裏をかいた成ちゃんの意地悪だったのでしょうか?
今日も病院で一日が終わったのでした。
1999年05月05日(水) [長年日記]
_ 今日はお祭りでNOBさんと春ちゃんは隣のNOBさんの実家にお呼ばれに行きました。 成ちゃんは調子が戻らないので 私とお留守番。 春ちゃんは元気なのにどこへもお出かけできずにいたので やっと休日らしい一日になりました。
今年は御神輿は出ない年なので かり出されることもなくNOBさんもゆっくりさせてもらったようです。 巻きずし、鯖寿司、柏餅、ちまき、 そして〜 すき焼きなどをたくさん頂いて帰ってきました。
NOBさんの5月1日のお誕生祝いも兄弟家族にしてもらったようです。 素敵なプレゼントも頂きました。 姪っ子からの手作りバースデイカードに「のぼうおっちゃんへ」とか、 「のぼおおじちゃん おたんじょうびおめでとう」とか可愛いメッセージが書かれていて思わずニッコリ。 なんだかNOBさんの名前が間延びしてしまっていて おかしかったのでした。
私と成ちゃんはお家でゆっくりしました。 心配した母が来てくれていろいろ助けてくれました。 いくつになっても親には世話をかけてしまいます。
今日は素敵なテレビ番組を見ました。 「ムツゴロウさんスペシャル」だったのですが 今回はムツゴロウさんのお孫さんの風花ちゃんとのお話でした。 ムツゴロウさんから 可愛い可愛い風花ちゃんへの愛情こもったメッセージを伝えるために 二人してニュージーランドへ1ヶ月の自炊の旅に出かけられました。 ムツゴロウさんが生きてこられた中で得られたものを少しづつ 幼い子供達に伝えて行きたいというものでした。 10才の風花ちゃんとムツゴロウさんのとっても優しくて暖かい関係が素敵で なんの涙かはわかりませんがあふれてしまいました。 それぞれの年代が私の娘と 亡き父と同じなので 余計に見入ってしまいました。 風花ちゃんを見つめるムツゴロウさんの目は 娘さんの明日美さんへの思いとだぶっているようで ホントに親というのはいくつになっても子どものことを思い続けるものなんですね。
日本中、世界中の家族がこんな風に自然と共存しながら 仲良く暮らせればどんなに世の中、平和だろうと思いました。
1999年05月06日(木) [長年日記]
_ 連休が終わり 今日は学校です。
春ちゃんはNOBさんに送ってもらい機嫌良く、でもちょっと眠そうに登校しました。 成ちゃんはまだ調子が戻らずしばらく登校は無理のようです。 朝、電話で成ちゃんの担任にそのように連絡すると 「一度お顔を見に行っても良いですか?」と言って下さいました。 そして 午後に来て下さいました。 成ちゃんは先生のお顔を見て 「あれ? 来てくれたん?」と言う顔つきで見ていました。 担任の先生にはすっかり慣れている成ちゃんなので声を聞いて喜んでいたと思います。 でも まだ笑える余裕はないみたい... 私と先生が世間話をしているのを聞いていました。 結構、大人の話を聞くのが好きみたいです。 私もいろいろおしゃべりが出来て少しは気が紛れました。 「来週もまだ調子が悪ければ 来ますよ」と言って先生は帰られました。 良い季節になってきたのに学校をお休みするのはとてももったいなく思います。 一年はあっと言う間だから今この時間を大事にしたいんですが... でも焦っても仕方ないですよね、じっくり、ゆっくり行くことにします。
1999年05月07日(金) [長年日記]
_ 我が家は病院の小児科の常連さんです。
とにかく子ども達が行くところですから待合いで 走り回ったり 泣いたり だだをこねたり 賑やかです。 それは仕方ないのですが ちょっと困ったなぁと思うのは 待合いの長椅子の上を平気で 靴のままどかどかと歩く子どもがいることです。
つい最近もいました、いました。 お母さんはと言うと知らん顔して本かなんかを読んで、時折子どもの様子をちらりと確認してはまた本を読んでいました。 そのうちその子ども達はイスかから降りて今度は 床の上にべたっと座り込んでしまいました。 それを見たお母さん、なんて言ったかというとー、 「きたないからそこに座るのはやめなさい!」 え?...今、なんて言ったの? 思わずそのお母さんの顔を見ました。そしたら怖い顔で睨まれました。 もう、あきれかえってしまいました。 自分さえ良ければ良いんですね、その方。 イスの上で小さな赤ちゃんが寝ることも しんどい子どもが横になることもあるでしょうに、 そこを汚すのは平気だけど 自分の子どもが汚れるのはイヤ...
「あのお母さんの 親の顔が見たいわ」と 思わずNOBさんに言うと 「あそこにいるやないか」 そう、おばあさんも一緒に来られていたんです。 それなのに 知らん顔...
私たちの小さい頃は 例えば 電車の中で靴を履いたまま窓の方に向いて膝立ちすると すぐさま「靴を脱ぎなさい」と言われたし、靴のままでイスの上を歩くなんてもってのほか。 ゴミだって道にポイ捨てなんて絶対しませんでした。
これは周りから注意すべきなのでしょうね。 でも 離れているところからわざわざ言いに行く勇気もなかったし あのお母さんの顔も怖かったし... 遠慮して正しいことが言えずにいることにも何か胸にイヤなもの残ってしまって 気分の悪い一日でした...
1999年05月08日(土) [長年日記]
_ 最近若い人の間で「ボディバッグ」とやらがはやっているようです。 「バッグを持つ」と言う感覚ではなく「バッグを身につける」と言う事らしいです。 バッグを腰から、または肩からまたは 背中に...と 体にフィットさせるように身につけるんですね。 バッグが体の一部のように...
これってフッと思ったんですが うちのNOBさんが もう何年も前からやってるんです。 彼は仕事の時もどこへ行くのにも タラスブルバの カーキ色のベストを着ています。 これはフィッシング用だとか カメラマン用だとかで とにかくやたらとポケットの多いベストなんです。 このポッケに財布から 免許証から 携帯電話から ポケベルから タバコにライター、のど飴など ありとあらゆる物を入れているのです。 ですから脱ぎ捨てられたそのベストを手にとるとなぁんて重い! これはもうまさしく ベストと言うよりは 「着るかばん」です。 ほとんどの場合はこれを着ると バッグ類はいっさい持ちません。
でもこれにはわけがあるんです。 「バッグベスト?」を着る前は 彼もセカンドバッグを持っていました。 でもあるとき 車の中にバッグを置いていたわずかな間に そのバッグは盗まれてしまったのでした。 大事な物がたくさん詰まっていたのに。 娘達の写真なんかも入っていたのに.... そんな事件があってから彼はバッグを着るようになったのです。
「ボディバッグ」の話題を聞いて 「やっぱり僕は流行の先端を行ってるんや!」と誇らしげです。 結構彼は無意識のうちに先端を行っていたり 元祖クリスタル族(わかるかな?)だったりするところが柄にもなくあるんです。 結婚前、着ているジャケットがバーバリだと知らなかったり 普段着だったジャージスタイルが その後世間ではタウンスタイルになったり... まぁ、センスがあると言うよりは たまたまだったんでしょうけどね。
1999年05月09日(日) [長年日記]
_ 日曜日で 朝ゆっくり起きだして用事をしていると 隣に住む6年生の姪がやってきました。 「おはよう、おっちゃんいやはる?」 なにか 後ろ手に持っているような気配がありましたが特に気にせず NOBさんを呼びに行き、そのままキッチンに戻り用事をしていました。 NOBさんが姪との話を済ませてキッチンにやってきて 「ハイ...」 私の目の前に差し出されたのは ピンクのナデシコの可愛い花束。 私は何の事かすぐ解らずに 「お花を持ってきてくれたんやね。」と言いました。 すると NOBさんが 「春ちゃんと成ちゃんからと言って おばちゃんに渡して...やて。」 私は「へ?あぁ、私の母に?」 などと訳の分からないことを言っていました。 よくよく聞いてみると 姪が うちの娘達に代わって母の日のプレゼントにと 私への花束を持ってきてくれたのです。 なんて優しい計らい... 私は 頭ッから母の日のプレゼントはもらえるなんて思っていなかったので とても嬉しかったのです。 きっと娘の春ちゃん成ちゃんも 姪に 「ありがとう」って思っていることでしょう。
私も母に贈り物を用意していましたが 成ちゃんの調子が悪いのでお出かけできず 渡すことが出来ませんでした。 成ちゃんが元気になったらみんなで母に渡しに行こうと思っています。 「いつもありがとう!」って...
1999年05月10日(月) [長年日記]
_ 朝から調子の悪い成ちゃん。
水分、栄養は自力では充分摂れないので 鼻注をしています。 でも チューブを鼻から通しているわけですから 刺激となって痰がたくさん出たりせき込んだりしてしまいます。 今朝もせっかく注入した物を 吐いてしまいました。 カロリーや水分が出てしまった上に 吐くことでエネルギーを消耗してしまうのでがっかりしてしまいます。 しばらくは嘔吐の余韻が残っているようで何度もせき込んで...
私はすっかり成ちゃんにかかりっきりになってしまって 春ちゃんの登校準備はすべてNOBさん一人でしてくれました。 春ちゃんは毎日元気に学校へ行ってくれてホントにありがたい... 黙って春ちゃんを学校へ送ってくれるNOBさんにも感謝...
私は朝からすっかり元気がなくなってしまいました。 成ちゃんのしんどさを思ったり 自分が思うように動けないことからのいらだち... 成ちゃんを今の状況から救い出してあげたい... なんとか今の自分の状況から抜け出したい... そんなことばかり考える一日でした。
注入した物が治まるまで じっとじっと成ちゃんを抱っこして一日のほとんどが終わっていきます。 でもー こんなにたくさん子どもを抱っこできること、膝の上に子どもの暖かみがいつもあること... これは ひょっとするととても幸せな事なのかもしれない、 子どもを抱っこして長い時間を過ごすことは 贅沢なことなのかもしれない... ふと、そんな事に気が付きました。 あとは成ちゃんの苦痛さえ消えて無くなれば...
1999年05月11日(火) [長年日記]
_ 今日はチューブは抜いてお休みすることにしました。
あまりに痰が多く せき込んでしまうからです。 ちょっと痰がからむけど 今朝はおじやにチャレンジ。 以外にえづかないで口を開けて食べました。 「食べたい」と言う気持ちが少し見えてきたようです。 でも 無理をしたらイヤになってしまうので あくまで成ちゃんの気持ちを大切にしなければなりません。
成ちゃんの担任の先生が来て下さいました。 少しだけ食べたあと先生に抱っこしてもらいお歌をたくさん歌ってもらいました。 お話もいっぱいしてもらって笑顔も見られました! 良かった、良かった! 久しぶりに和らいだ表情が見られてとても嬉しくなりました。 出来ることなら 学校へ行って気持ちを広くもてた方が良いみたい... でも体力の消耗などを考えるともう少し体調を安定させてからでないとかえって無理をさせてしまいます。 先生もまたプリント類などを届けにまた来るとおっしゃっていたので しばらくは「訪問教育」かな..
今日は昨日と比べると 随分食べたい気持ちが見えて とってもホッとしました。 このまま後戻りしないで 少しずつ元気になっていって欲しいものです。
1999年05月12日(水) [長年日記]
_ 小児科の定期診察の日だったんですが...
予約時間に行ってみたら先生は10時に既に用事で出られたとのことでした。 他の先生にお願いしようかと思いましたが 患者さんが多くて待ち時間が長そう... お昼前だったので子ども達も長くは待てないと思い 出直すことにして帰りました。 一言、電話でも頂ければ良かったのに...
午後、母が来てくれました。 実家にあるペパーミントを小さな鉢に取り分けて持ってきてくれました。 うちにあるアップルミントとは またまったく違った ハッキリした香り... 葉っぱの形も 丸みがあるアップルミントとは違って ほっそりシャープです。 母には 小さなアップルミントをあげました。
何度も ペパーミントの葉っぱをなでては香りを楽しみました。
1999年05月13日(木) [長年日記]
_ ベランダではカモミールが満開。
背丈が50〜60cmくらいあるかな、風に揺られてユラユラ〜。 見ているとこちらまでユラユラ、揺らいでいるような気分。 白いカモミールの横には 紫のビオラが いまだ元気に咲いていて 白と紫と緑がなんともいい感じ。 成ちゃんを抱っこして そんなお花達を眺めました。 ベランダに出てお花達を一緒に見ていると イライラした気分がスーっと抜けていきます。 成ちゃんもしばらくはカモミールの揺らぎを見ていましたが そよそよと吹いてくる風も心地よかったのかそのうちウトウト... ユラユラしているお花達と そよそよ吹く風と ウトウトしている成ちゃんと 成ちゃんのぬくぬくした体温... ぜーんぶひっくるめて とても心地よかったのでした。
1999年05月14日(金) [長年日記]
_ 乙武洋匡さんの「五体不満足」を読みました。
小学校から中学校時代にかけては読み手としてはちょっともの足らないくらいに ごく自然で当たり前な少年だったようです。 負けん気が強く 何にでもチャレンジする彼。 もちろん 両手両足が彼にはありませんから みんなと同じように出来ないことがありますが 暖かい先生や友達に囲まれて 出来ないと思われることでも 協力と努力と工夫でやってのけてしまいます。 そして彼は出来る限りの努力をしていろいろなことを成し遂げたあと 周りの人への感謝を忘れません。 そんな風に彼は「ごくごく当たり前」に生きておられます。 予備校時代から大学時代にかけて ますます彼はおもしろい経験を積み重ね どんな風に生きていきたいのかを見いだして行かれます。 そのあたりがもっとも読み応えのあるところでしょうか。
「ごくごく当たり前」に生きておられる彼ですが 実際には両手足が無いことで 言うに言われぬご苦労もあったことと思います。 でも ココにはそんなことは書かれておらず 本当に明るい彼がいます。 あえて ご苦労されてきた部分、もっとどろどろとした人間くさい部分をも 表に出されても良かったのではないかな...と思います。
「それぞれ違った一人一人にはそれぞれにしか出来ないことがある。 自分らしさを大切にすることは 他人(ひと)らしさをも大切にすることに繋がる。 そんな繋がりが心のバリアフリーとなって広がっていけば...」 彼が一番言いたかったことだと思います。
「五体不満足」と言う題名から受ける印象とは違って そこには丁寧に生きている爽やかな乙武さんがおられました。 ユーモアもたっぷり持ち合わせている彼です。
1999年05月15日(土) [長年日記]
_ 成ちゃんはずっと学校をお休みしているので
担任の先生が様子を見に来て下さいました。 来られたときは起きたての成ちゃん。 朝、起きがけが一番調子が悪いみたいでなかなか嘔気が治まりません。 その上 筋緊張がとても強く 抱っこするこちらも 抱っこされる成ちゃんも 汗だくです。 それでも先生が抱っこして なんとか成ちゃんを落ち着かせて下さいました。 根気よくお付き合い下さる先生には本当に感謝!
朝はとても調子が悪そうに見えましたが昼間はだんだん落ち着いて行きました。 でもまだ 食欲が出ない... 筋緊張のせいか 呑気が多く お腹が張ったりゲップにつられて嘔吐しそうになったり... 栄養チューブはしばらくはずせそうにないのが悲しいです... そんな成ちゃんですが 嬉しいのは笑顔が良く出るようになってきたこと。 笑っていてくれたらホッとします。 ちょっと話しかければニッコリ。 もう一息かなぁ、よーし、もっと笑顔が増えるようにがんばるわよー!
1999年05月16日(日) [長年日記]
_ 成ちゃんの療育園時代からのお友達で 同い年のCちゃん... 体調を崩して4月の終わりからずっと入院されています... お母さんも付きっきりで看病されているようです。 狭い病室に1ヶ月近くもこもっていると Cちゃんもお母さんも気分的にもどんなにしんどいことでしょう。 早く良くなって退院できればいいのになぁと、 何かにつけてCちゃんの事を思います。
成ちゃんも今、体調を崩してしんどいのですが こんな事までお互い 仲良く一緒でなくても良いのに... いくら仲良しのお友達と言ったって...
ホントに2人とも早く良くなって 元気な顔で会いたい... さわやかで 遊ぶのにちょうど良い季節なのに...
成ちゃんはちょっぴり元気が出てきたみたいだから きっと Cちゃんも元気になってきてるよね!
1999年05月17日(月) [長年日記]
_ 小児科の定期診察に行きました。
成ちゃんの担任の先生も 成ちゃんの体調のことについてお話を一緒に聞いておきたいと言われ 家族4人と先生とで病院へ行きました。 成ちゃんは4月の終わりからの不調に加え おとといあたりから熱もあり誤嚥などを起こしていないかなどと心配していました。 診察での主治医の所見としては 胸の音もさほど悪くはないし 全体を見てもそんなに悪いという状態ではなさそうでした。 でも 食べられないと状態が続いているし 熱もあるので 血液検査と点滴をしました。 検査結果が出るのを点滴をしながら待ちました。
点滴はいつもだいたい1時間弱かかるでしょうか、 今日は成ちゃんったら不機嫌で ハデに泣き続けてくれました。 最初は他の子が2人いるお部屋で点滴を受けていましたが あまりにもハデな泣き方で 他の子もつられて泣きべそ顔... あらら、困っていたら看護婦さんが来られて 「じゃぁ、あちらのお部屋に行きましょか」と 個室へ連れていって下さいました。 ちょっと気が楽になりましたが 眠いのか のどが渇いたのか お腹が減ってきたのか もうーとにかく 泣いてくれました。 ずっと抱いていたので 私の肩はもう、パンパンになってしまいました。 点滴は不機嫌だとホントにイヤになってしまいます。 もう何回同じ経験をしてきたことでしょう、ちょっとくらいは慣れましたけどね。
それでもちょっとウトウトしてきた頃 検査結果を報告に主治医が来られました。 「炎症反応もないし、肝臓、貧血、etc...、大丈夫ですよ。」 あ〜良かったぁ〜。 成ちゃんの体の中で 何かとても悪いことが起こっているのでは無いかとビクビクしていました。 だから異常なしの結果は ホントにうれしい! あとは根気よく 食欲が出てくるのを待つほかない...そう、腹をくくったのでした。
1999年05月18日(火) [長年日記]
_ 昼間は調子が悪くて学校を休んでいる成ちゃんにベッタリな私は なかなか用事が出来ません。 やっと自由の身になれるのは子ども達が寝てしまってから... それからついついあれもこれもと 用事を済まそうとするので 私がお布団に潜り込めるのは午前2時頃。 このところの朝は 成ちゃんの水分補給の為、5時頃に注入。 20分ほどの注入が済めば 7時頃まで寝られるのだけれど それもウトウト程度。 だから 最近はホントに睡眠不足で眠くて... どんな状態でいても目を閉じればすぐ寝られてしまうのです。
でも、昨日の診察で血液検査の異常はなく 私が見たところでも 少し良い方向に向かっているように思えます。 そう思うと寝不足もなんのその、もうひとがんばり! 成ちゃんは もともと学校が好きなので 気分転換に短い時間でも行ってみるのも良いかも知れない... ボチボチ、行ってみようかな...そんな気も出てきました。 あくまで様子を見ながら ボチボチと。
今日の成ちゃんは熱が38度。筋緊張がとても強くちょっと心配。 次から次といろいろあります。ホントに...トホホ...
1999年05月19日(水) [長年日記]
_ このところ成ちゃんの体調ばかりに気が行ってしまっている私です。 春ちゃんはNOBさんが懸命にフォローしてくれています。 「お利口にしてくれている時こそ ちゃんと接してあげよう」と NOBさん。 学校への送り迎えも、食事も...本当に感謝!です。 春ちゃん自身も 体調も機嫌もまぁまぁで 成ちゃんの体調が悪いことをちゃーんとわかっていてくれるようにも思います。
でも 春ちゃん、今朝は37度4分の熱。あらあら... 寝冷えでもしたのでしょうか、今日はゆっくり家で休ませることにしました。
午後は春ちゃんと成ちゃんの間で ねっころがって3人でウトウト... フッと目を開けると2人の可愛い寝顔が私の両側に... こんなに安らかな時間はとっても久しぶりでした。 春ちゃんもフッと目を開けて私と目が合いましたが、私を見つけて安心したのかな?再び ウトウト...
春ちゃんの熱は一日様子を見ていましたが 特に上がるようでもなく おとなしくしていたら夜には下がっていました。 ホッと安心させてくれました。 いつもお利口にしていてくれていじらしいほどです。
私ったら ついイライラしてしまって お利口の春ちゃんにいやな思いをさせていなかったかなと反省。 イライラしても仕方ない、もうちょっとドンと構えなくては... まだまだ出来の悪い母親です...
1999年05月20日(木) [長年日記]
_ 今日は思い切って成ちゃんを学校へ連れていきました。
気分転換がきっかけとなって元気が出るかもしれない...と言う思いで.. 朝は無理をしないようにとゆっくり支度をして 11時前学校に着きました。 春ちゃんも成ちゃんに合わせての登校。 2人揃って「重役出勤」ってとこでしょうか。 学校に着くと先生方が2人の重役さんをお待ちかね。
訓練の先生は早速成ちゃんの緊張をほぐして下さいました。 先生の手に掛かると魔法にかかったように成ちゃんはリラックスしていました。 先生の手...出来れば持って帰りたいくらいです。 教室では お歌を聞いたり 先生の動きをしっかり目で追い、 思っていたより力が抜けていたのには嬉しく思いました。 でも 給食はなんだか泣いてしまってあまり食べられませんでしたが 水で溶くタイプの高栄養ムースはちょっとおいしかったみたい。 結構食べられました。しばらくは食べたがる物をあげようと思います。 午後はさすがに久しぶりの学校に疲れたらしく寝てしまいました。
成ちゃんの教室と言うのは共用の冷蔵庫があるので先生方の出入りが多い... その上 ガタが来ている戸はうるさい... 成ちゃんのクラスは ゆっくり休養したい子や 大きな物音で発作を起こしてしまう子がいるので せめて人の出入りは 静かに!を心がけて頂きたいものです。 さっそく今度お願いしておこうと思います。
なんとか久しぶりの登校は無事に終わりました。 以外に緊張しないで歌を聴いたりしていた成ちゃん。 いろんな事に興味のある成ちゃんだから 調子の良いときは出来るだけ出てこよう。 ゆっくり、ボチボチ...
1999年05月21日(金) [長年日記]
_ 昨日はなんとか登校できた成ちゃんですが
昨日の疲れか今日は 筋緊張がやたらと強く 機嫌が最悪。 筋緊張のせいだと思われる熱が39度まで上がりました。 座薬をし 冷えぴたや 氷枕でなんとか下がりましたが... 良かったり悪かったりでなかなか本調子までたどり着けません。ふぅ...
世間では「トキ」が話題になっています。 多くの人の力や願いで 尊い命の誕生を見つめることは素晴らしいと思います。 でも その裏返しには 人間のしてきた愚かさがあることを忘れてはいけないと思いました。 特に 純粋にトキの誕生を喜んでいる子供達には 「環境問題」をしっかり教えてあげなければいけません。 世の中はどんどん発展してきていますが 人の心や体はどんどん弱ってきているのではないでしょうか?
1999年05月22日(土) [長年日記]
_ 成ちゃんが通っている鍼灸院の先生が
「成ちゃんどうしてるの?」 と しばらく行かないことを心配してわざわざ我が家に立ち寄って下さいました。 先生のご自宅は 我が家とわりと近いのです。 「はり」をちゃんとカード入れに忍ばせて チョコチョコっと 成ちゃんにうって下さいました。 すると 筋緊張でカチンカチンだった成ちゃんの体から スーッと力が抜けて とても抱っこしやすくなりました。 足や腕、首など数カ所に鍼を刺すと言うより 軽く触れる程度なのに しっかりその効果はあるようです。 これはきっと鍼を通して先生のパワーが送り込まれる...そんな気さえします。 心配して寄ってくださった先生... 本当にありがたく思いました。
1999年05月23日(日) [長年日記]
_ かねてからたくらんでいた
ある計画を実行するために 実家へ行きました。
ここ3〜4年の間 私の実家にはいろいろな出来事があり 母の心労も半端ではなかったと思います。 そして 昨年は私の父が亡くなりました。 少し早すぎる父の死でしたので 母も淋しさがひとしおだと思います。 最近やっとゴタゴタしていた事は一段落し 可愛い内孫もできて これからは母自身のために充実した時間を過ごして欲しい... そんな思いから私たちは母のパソコンライフを提案しました! NOBさんも大いに賛成してくれ 惜しみなく協力してくれました。
そして今日はその準備に出かけたのでした。 実家の古い作りの部屋にはなんとも不似合いなパソコン。 パソコンが置かれた台も あり合わせの古い木製の黒い机。 でもこの大きさが 大きすぎず小さすぎずピッタリだったのです。 そしてこれまた パソコンの前に座る母...フフフ...なかなか良いです! ISDNの工事などもまだでとりあえず置いただけですが それでも キャッシュの「ハルちゃんナルちゃんのページ」を興味深げに見てくれました。 マウス使いもたどたどしく 矢印を動かして 机をはみ出してどこまででも行ってしまいそうですが 「わたしら、もう勘が鈍ってるしねぇ〜」などと言いながらも 楽しそう。 良かった良かった。母の楽しみが増えたみたいです。 母と弟夫婦と姪っ子と 我が家とでパソコンを囲んで 和やかなひとときでした。
1999年05月24日(月) [長年日記]
_ 年に一回のピアノの調律に来ていただきました。
年に一回の調律ですが これをしているおかげで 買ってから約26年も経ちますが音色は新品なのです。
小学校の時に友達と一緒にピアノを習い始めました。 その時の両親との約束は「ピアノを買って欲しいとは言わない事」でした。 おそらく飽き性の私の性格を見抜き、 ピアノを買い与えるにはまだまだもったいない、と言う両親の判断からでしょう。 なんと言っても高価なものですからそう簡単に買い与えるわけにはいきませんよね。 しかし 私はオルガンで練習しながら 「やっぱり鍵盤が足りない」とか「タッチがオルガンとピアノでは違う」 などと言いつづけました。 そして今度はお稽古を辞めないと言う約束の上で ピアノを買ってもらうことが出来たのです。
中学生になって私はバレーボールクラブに入り ピアノの先生からは 「指先の微妙なタッチが出来なくなるからピアノかバレーかどちらかにした方がいいよ」 と言われました。 いろいろ悩んだ末、両親には 「ピアノのお稽古は辞めてしまうけど ピアノはずっと弾き続けるから」 と言ってバレーボールを選んだのでした。
その後、大して上達はしませんでしたが ニューミュージックやポップスなどの楽譜を買ってきてはピアノを楽しみました。 ホントに下手で 人に聞かせられませんが全くの自己満足の世界に浸ったものです。
やがて私と一緒にお嫁入り。 だんだん弾く時間も少なくなり オブジェ化してしまって可愛そうなピアノ... ある時 調律士さんから「ピアノプレーヤー」なる存在を知りました。 いわゆるコンピューターを内蔵して自動演奏をさせるんです。 弾くこともなく飾っておくよりも もっと楽しむほうがいいと言うことで調律士さんにお願いしました。 それからは 聞いていてストレスがたまるような私の演奏とはおさらば、 とても素晴らしいピアノ音楽が聴けるようになりました。 再びピアノに命が吹き込まれたような感じです。 ピアノっておもしろい、音楽って素晴らしい。 改めてそんなことに気が付かせてくれたのはこのピアノがあるから... 小学生だった私のわがままを聞いてくれた両親のおかげだと感謝しています。 大事な私の宝物。
1999年05月25日(火) [長年日記]
_ 成ちゃんが調子を崩してから 20日に登校して、今日は2度目の登校。 学校に着いたのは11時半頃だったかな? 教室に入ってすぐに水分補給の注入50cc。 調子良く過ごせますようにと、少し心を残しながら、そして思いを振り切りながら 私は家へ帰りました。 久しぶりに一人の昼間です。 とは言っても子ども達が帰ってくるまでそんなに時間は無いので 急いで買い物をして 遅めのお昼ご飯をNOBさんと食べました。 本当はちょっとお昼寝でもしたかったのですがアットいう間にお迎えの時間。 成ちゃんは筋緊張でチャイルドシートにすわれそうにないので NOBさんの運転で私は成ちゃんを膝に抱っこして帰りました。 学校では一度痰がいっぱい出たらしいけどあとはゆっくり過ごしたとのこと。 一日おきくらいのペースで 登校出来たら良しとしよう... 成ちゃんが学校へ行ってくれたらホッとするような 心配なような... とっても細くなってしまった成ちゃんの手足を見ては 半袖の季節が来て欲しくないなぁ...と最近よく思います。
1999年05月26日(水) [長年日記]
_ 栄養を摂るための成ちゃんの鼻から通しているチューブを夕べ一晩抜いてみました。 朝ご飯は口からとりましたがやはり思うようにはとれません。 でも 午前中の様子はとっても力が抜けていて楽そう。 胸のゴロゴロもましだし 表情もとても良い。 話しかけたり 体を揺すったりすると嬉しそうにニコニコしてくれます。 出来ればこのままチューブは入れたくないのですが まだまだ 自力で栄養をとれないので 入れなければ仕方有りません。 昼過ぎからまた経管栄養です... 午後、機嫌の悪い成ちゃん... 筋緊張も強まり 時折「ウ〜ン」と怒ります。 やっぱり チューブがイヤなんだ...
NOBさんが一月に胆石の手術をしたあと麻酔が切れると一番に 「鼻のチューブをぬいてくれ!」って言ってたもんなぁ。
成ちゃんもイヤなことがいっぱいで辛いだろうけど 成ちゃんの辛さを今すぐにぬぐい取ってあげられない私も辛いのよ。 もうちょっと一緒に頑張って乗り切ろうねー!
1999年05月27日(木) [長年日記]
_ 成ちゃん、頑張って学校へ行きました。
チャイルドシートに 一人で座るには筋緊張が強いので 成ちゃんは私が抱っこして 春ちゃんはシートに座って NOBさんの運転で。 NOBさんには 忙しい仕事の合間に 助けてもらって申し訳ない思い...
帰り 同じパターンで迎えに行きました。 春ちゃん成ちゃんが教室から出てくるのをしばらく 玄関で待っていました。
玄関脇にはいろいろな植物が植えられています。 何気なく見ていると 見覚えのある葉っぱ達。 緑が豊かに茂っているのはどうやらアップルミント。 これは家にもあるのですぐ解りました。 それから細い葉っぱが付いているのはフェンネル。 お花が終わってちょっとうつむきがちなのは ボリジ。 それから とっても綺麗に剪定されて形が整っているのは ローズゼラニウム。 ピンクのお花も咲いていて 香りがとっても良いのです。 ケーキやクッキーに使えるそうです。 紫の花が控えめに咲いている レースラベンダーも... こんなにたくさんの ハーブ達がココにいたとは気が付きませんでした。
ちゃっかり先生にお願いして ローズゼラニウムの一枝を頂戴しました。 挿し芽にして我が家のベランダの仲間に入れるつもりで。 いつまでも私の指先にはいい香りが染みついていました。
1999年05月28日(金) [長年日記]
_ 今日と、明日は春ちゃんの合宿です。
学校で一泊するのです。 毎年行われていて 春ちゃんはもう 8回目になります。 実はどこの親もこの合宿を楽しみにしていて 子どもを送り出したあと 思いっきり羽を伸ばすのです。
我が家も春ちゃん成ちゃんが同じ小学部にいた頃は2人揃って合宿だったので 年に一回、NOBさんと2人で外食を楽しんだのです。 年に一回... ホントに待ちに待った日。2人で本当にゆっくり食事を楽しむことができました。 でも 春ちゃんが中学部、成ちゃんが小学部の今は 合宿の日も別なのでこんな外食の楽しみはなくなってしまいました。
さて 合宿は各グループによって活動内容は異なります。 春ちゃんのグループは午前11時までは通常の学習カリキュラムをこなし その後 夕食の準備をしたようです。 夕食はクリームシチューだったようで春ちゃんもいろいろお料理したのかな。 午後は2時半から広いお風呂に入ります。夕食後はキャンプファイヤー。
夜9時半頃、春ちゃんのコンタクトレンズをはずしに学校へ出向きました。 教室を覗くとお布団の上に転がっている春ちゃん。 先生に「今後の為にコンタクトをはずすところをビデオに撮らせて」 と言われ撮っていただきました。 先生方がコンタクトの扱いをして下されば私も楽になります。 でも慌てては危険なので少しずつ出来るようになっていただければと思います。 レンズを外し表情を見ると ちょっとテンションが高めかなと言う気がしました。 キャンプファイヤーでは 一所懸命炎を見ていたらしく あまり興奮しないように先生も気を使って下さったらしいです。 もし、11時半になっても寝そうになければお薬を使うかどうかを相談するために 電話を頂くと言うことで帰りました。
そして 11時半を過ぎても連絡はなく きっとお利口に寝てくれたんだなと ホッとしています。 楽しかった今日の夢でも見てるのかな。
1999年05月29日(土) [長年日記]
_ 夕べは 結局、春ちゃんは合宿で寝られたらしく 電話はかかってきませんでした。 今日は午前中だけのプログラムで 春ちゃん達はゆっくり朝食を取ったあと 閉会式に参加して それぞれ感想を言い合ったり歌を歌って終わったようです。 NOBさんに迎えに行ってもらって たくさんの洗濯物と共に帰ってきました。
毎回、帰ってきた子どもの顔を見て 「お家を離れていっぱい楽しい経験をしてきたのね」とほめてあげたい気持ちでいっぱいになります。 もちろん、「えらかったね、楽しめた?お父さんとお母さんがいなくてもちゃんとすごせたね」 と声をかけます。 回を重ねるたびに 心配事も減っています。 親の方も自分の時間をいつもよりたくさんもてることに喜びを感じる余裕すら出てきます。 お互いに成長しているんですね。
でも春ちゃん、ちょっと熱が... 表情もテンションが高いような感じです。 ちょっと興奮したのかもしれません。 様子を見ることにしましょう...
1999年05月30日(日) [長年日記]
_ 成ちゃんの調子が上向きになってきたと思ったら今度は春ちゃんが発熱。 どうしたのかな? 合宿で冷えたのか、それとも興奮から来る熱か? このところずーーーっとお出かけ日和なのに 今日もまたお出かけは×。 私一人でスーパーヘお買い物に行きました。 バジルの種でも蒔こうとプランターを買って帰ったのですが 何となく眠気に負けて 家族4人でゴロ〜ンとごろ寝。 なんとなーく一日が過ぎていってしまったのでした。
1999年05月31日(月) [長年日記]
_ 今日の夕食はビーフシチュー。
圧力鍋でコトコトやります。 いえ、ホントは圧力鍋だと シューシューッ!(蒸気の音)ですね。 これだと少々お安く 固めのお肉でもとても柔らかく煮上がり経済的です。
私が圧力鍋を使い始めたのは2年くらい前からでしょうか。 本当は10年くらい前からこの圧力鍋は我が家に有ったのですが どうもあのシューシューと まるで家の中に蒸気機関車でも走っているかのような 賑やかな音にちょっと恐れをなしてなかなか使えずにいました。 実家の母は随分前から 「佃煮や煮豆など すぐに煮えて便利だ」 と 使っているのはずっと見ていたんですが 説明書を読む手間と、使い方を間違うと危険だという思いが邪魔をしていました。
でも 何がきっかけとなったのか... 確か「玄米ご飯は体にいいので試してみよう」 と思い、炊くなら圧力鍋で...と言うことだったと思います。
使ってみると 思っていたより使いやすいし 煮豆なんてホントに早く煮えます。 イワシなんかも梅干しで煮たり しょうゆ味で煮たりすると 中ぐらいのものなら骨まで食べられとても良いおかずになります。 圧力鍋料理の本も買ってきていろいろ試してみていますが なんと言ってもガスを使う時間を節約できますし 比較的お安い食材がおいしく調理できるので経済的です。
もちろん 玄米ご飯も炊きました。 でもー、玄米ご飯って 別に圧力鍋でなくても 今時の炊飯器には 「玄米コース」って言うのがあったんですね。 あとから気が付いたドジな私です。 でも 圧力鍋が使えるようになったので良いんです!