2002年03月01日(金) [長年日記]
_ すてきレシピに想う
栗原はるみさんの「すてきレシピ春号」の発売日。なんとなく3カ月に1回のこの日は楽しみになってしまっています。前号は12月1日で入院まっただ中で、病室でパラパラとページをめくり「早く家に帰ってこんなお料理がしたいなぁ。」とおいしそうなお料理に思いを巡らせていました。特に味噌造りのレシピには興味を惹き、今まで実家で祖母や母の手によって味噌が手作りされてきていたのに 私は全く興味も持たず、今頃になって「あ、家でお味噌ができるんや。」と改めて気が付いたと言うか、思い出したのでした。
なんとなく市販のお味噌では満足しきれず、いつも実家の独特の風味があるお味噌の味を求めている私。「それなら自分で作ろう!」などと思い始め、また栗原さんのレシピを見るとそう思わせるほど作り方は「簡単」。となればとにかく早く帰りたくてたまらない気持がさらに大きくなったのでした。実際、退院した今、お味噌造りには少々暖かすぎて時期を逃してしまったようです。ではまた来年ってことで..。
さて、No、23にもなった「すてきレシピ」ですが 私が持っているのはNo、4から毎号欠かさずですが 残念ながらNo、1,2,3,は在庫切れなのだそうでバックナンバーも手に入りませんでした。このように書いていると私はものすごい「はるみフェチ」のようですが そうでもなく ごく普通の一ファンです。
でもやはりその魅力は毎号の「すてきレシピ」を見ているとあふれています。毎日の家庭料理、しつらい、くらしをどのように捉えて取り組んでいけば それが義務感や仕事としてだけでなく 楽しみになり豊かな暮らしに結びついていくのか、そう言うことを思い出させてもらったり気付かせてもらったり..。それが私がこの本にも栗原さんにも惹かれるワケなのだと思います。
特に巻頭のエッセイには毎号、「うんうん」とうなずくことばかりです。忙しくて 戸惑うことも多い毎日の暮らしですが 重苦しい顔をしていても同じ時間は流れていきます。どうせ同じ時間を過ごすならば 笑って楽しんで過ごしていきたい、生きていきたい..そう思います。
2002年03月02日(土) [長年日記]
_ ちょっとしたたのしみ
我が家の居間を飾る今年のカレンダーはこれ。↓ちょっとわかりにくいかな。誕生花365日(366日)カレンダーです。毎日、その日の誕生花の写真が日付と共に載せられています。知らない花、可憐な花、清楚な花、地味な花、風変わりな花..。これ、全部の花の名前を憶えられたら自慢できそうですが ちょっと無理かな。でも毎日、今日はこの花か〜..とその花言葉と特徴を読むのがちょっとした楽しみになっています。
ちなみに私の誕生花は8月21日で「時計草」これはどちらかというと風変わりな花の印象です。できれば清楚で可愛らしい花の方がよかったなぁ...。今日は?と言うと「アイスランドポピー」花言葉は「慰め、やすらぎ」だそうです。
2002年03月03日(日) [長年日記]
_ [はるなる] 『はるちゃん なるちゃん』
実は3年ぶりにお雛様を飾ったひな祭りです。ひな祭りと言っても特になにもしていませんが せっせとちらし寿司を作りました。ちらし寿司をつくったのも久しぶり。出来はどうかなと、思いましたが おいしかった〜。自分で食べながら「おいしい、おいしい!」と絶賛してしまいました。はるちゃんもよく食べてくれたし。よかった..。
「なるちゃん おかえり」って、退院のお祝いメールがある人から届きました。本文には「なるちゃん、なるちゃん...」って...。あたたかいメッセージにうれしくなったのと同時に、「なるちゃん」って全く見知らぬ方から思いを込めて呼びかけてもらえることのうれしさ。それともうひとつ、「なるちゃん」っていう、この文字のかわいらしさとやさしさ。それは「はるちゃん」も同じ事。
私はいつも名前を強調して読みやすいようにと言う計らいからカタカナで「ハルちゃんナルちゃん」って書いてきました。でもやっぱり家の娘たちのかわいさを(親バカです)文章の中で表現しようと思うと「はるちゃん なるちゃん」の方がずっと伝わるような気がします。これからは 「はるちゃん なるちゃん」て書くことにしようかな。些細な母のこだわりでした。
2002年03月04日(月) [長年日記]
_ [はるなる] 宵っ張りと超早起き
最近の我が家の姫たち、親を寝かせてくれません。はるちゃんは 機嫌がいいのかと思っていたら、じわじわとハイテンションになってきて 笑っていたかと思うと大泣きになったり、そして夜は泣き続けてお薬を使わないと眠れません。その頼みの綱のエスクレ座薬も早速効かなくなってきてしまって...。ヘタをすれば一晩中起きていて親も寝不足でフラフラ..。
そしてなるちゃんも入院前と変わらず 早いときは4時起き。4時起きと言ってもおとなしく起きていてくれたらこちらももうしばらくは眠れるのでしょうけれど 寝ている姿勢がしんどくなってくるのか 泣き出すので抱っこして落ち着くまで付き合います。そうこうしているともういい時間になってそのまま朝食の準備..となってしまうのです。はるちゃんは宵っ張り、そしてなるちゃんは超早起き。となると 親はいつ寝ればいいのですかぁ?もう、まいったなぁ...。
2002年03月05日(火) [長年日記]
_ 天然酵母パンのしあわせ
天然酵母パンの「聖庵」さんのパンが届きました。退院してからの楽しみの1つはネットでお買い物。まだ自由に出かけることが出来ないものだからついついネットで楽しみを探してしまいます。聖庵さんのパンもその一つです。そしてキートスさんのパンも。
天然酵母のパンってほんとうに味わいがあっておいしいのです。パンが届いただけで 今日のおやつに、そして明日の朝はクロワッサンサンドにしよう..などとワクワクしてしまいます。あ〜、幸せ者。幸せ...。ほんとうに「しあわせ」です。
_ [成ちゃん] この子がここにいて...
なるちゃんを膝の上に抱っこして 胃ろうからの栄養剤の注入は約2時間かかります。徐々に時間短縮をしていくつもりではありますが 一回の栄養剤注入に2時間、それを一日に3回します。これは一日のうちのかなりの時間を占めてしまって キツイ。(他に水分も3回注入しますがこれは胃の負担も少ないと考えて寝た姿勢でしています。)
でも、なるちゃんが家にいます。入院中みたいなチューブはもうついていなくて 自由に抱っこが出来ます。抱っこされながら私の腕の中でウトウト気持ちよさそうに眠ってしまっているなるちゃん。温かで柔らかななるちゃんを抱っこしているとちょっとくらいキツクても平気です。この子がここにいてくれてほんとうによかった。。。そんな幸せな気分がいっぱい満ちあふれてきます。
2002年03月06日(水) [長年日記]
_ 買い物の秘技
ちょっとでも節約したい。無駄なことを省きたい...。そんな主婦の願いは切実だと思います。私もいろいろ節約を考えますが時には合理的に、便利にしたいと思うと必ずしもそれが徹底できないことも良くあります。環境問題も考えますが なかなか難しいですよね。
最近ちょっと心がけていること、ま、些細なことかもしれませんがお買い物をするときに気を付けているのは まずはお買い物メモを持つこと。買い忘れが多い私なのでこれは昔から必須なのですが そのメモの書き方も重要です。野菜、肉類など項目別にきちんと整理して書くと スーパーの中をあっちへ行ったりこっちへ戻ったり..と言うことがなく無駄な時間を使わなくて済みます。
また テレビで仕入れた智恵ですが 買い物にカートは使わないということ。カートを使うとついつい予定外の物もつい、ポイポイとカートの中へ放り込んでしまいがち。ま、計画性のあるしっかり主婦ならそんなこともないのかもしれませんが 私は「ポイポイ派」かもしれません。出来るだけカートは使わないぞと心して重いカゴをひっさげてお買い物しています。
2002年03月07日(木) [長年日記]
_ うずら豆
うずら豆ってなんて不思議な模様があるんでしょ。白が基調になってるのか、赤が基調になってるのか、どっちなんでしょ。茹でて半分は金時豆のように甘煮にしてもう半分はミネストローネ風の煮込みスープに使いました。でも残念ながらあの独特のうずら模様はほとんど分からなくなってしまったのでした。
2002年03月08日(金) [長年日記]
_ 付き添いの食事
入院中の付き添いの食事って、みなさん、どうされてますか?「おいしい掲示板」で少し話題になったのですが。短期間の入院と分かっていれば 「ちょっとの間だから..」と、お粗末な食事になっても我慢できるかもしれません。でも長期となるとこれはもう、付き添いの健康に関わってきて 付き添いの健康は患者さんの健康にも関わってくるくらいに付き添いの食事は重要な事だと思います。
今回のなるちゃんの入院中は 部屋の中で外から何か食べ物を買ってきて...、もしくは家族や親戚から届けてもらって..と言う方法でした。お弁当などを届けてくれる人がいればいいのですが必ずそうもいかず、そんなときは買っておいたパンばかりを食べていました。何食も続けてパンばかり..。
付添一人でなんとかしなければならない場合、それは もう大変です。小児科となると 子ども一人を残して食堂に食べに行くこともできず、買い物に行くこともできません。売店に行く時には看護婦さんに声をかけていきましたが でも看護婦さんはその間ずっと我が子を見てくれているわけでもありません。ほんとうに部屋をあけることはままならないのです。
出来ることなら外部のお弁当業者が入るなり、病院の食堂から出前ができるなり、もっと便利に付き添いの食事を取れるように出来ないものでしょうか?付き添いは睡眠も充分に取れないし、精神的負担も多くストレスにもさらされ、健康状態は良いはずありません。でもがんばらなければならいのです。そのガンバル力の大元である食事が満足に出来なければ充分な付き添い看護もできません。もっと病院による付き添いへの気遣いや配慮が必要なんじゃないかなと思います。
2002年03月09日(土) [長年日記]
_ [おはな] クリスマスローズ
今年のクリスマスローズはあまり咲きそうにないなぁ..とちょっとあきらめかけていました。でもひとつ、ふたつ..とつぼみがみつかって嬉しい気分。クリスマスはとうに過ぎてるけど やっと華やかに咲き始めてくれました。品種によってクリスマスの時期に咲くものもあるようですね。この花は 12月25日に天使が地面に降りてきて 一面白いお花になって、そのお花を女の子がキリストに捧げた..って言うお話しがあるんですって。お花の名前もその名の由縁もうっとりさせてくれます。お花もちょとうつむき加減で神秘的です。お花が咲き始めてうれしいなと思っていたら、なんと こぼれ種から芽が出ているのを発見!すごい〜。クリスマスローズの小さな芽が出てたんです。なんとか大きく育ててきれいなお花を咲かせたいワ。
2002年03月11日(月) [長年日記]
_ [料理] バナナとリンゴのクランブル
死にそうになったバナナをどうしよう..。いつもバナナを買うと最後の一本くらい、クタクタになってしまってどうしようもなくてごめんなさい..ってことになってしまいます。ケーキも良いんだけど、今日はリンゴもあるし、アーモンドプードルもあるし、ってことでバナナとリンゴのクランブルにしてみました。
簡単簡単!お砂糖と薄力粉とバターとアーモンドプードルを混ぜて 一口大に切ったバナナとリンゴの入った容器にそれをかけてオーブンでしばし焼きます。オーブンでお菓子を焼く時ってこのなんとも甘くて香ばしい香りがお部屋いっぱいに広がってあぁしあわせ。
はるちゃんは バナナがちょっと苦手。バナナだけでなく 果物全般が苦手なんですが、意外にこのお菓子はバクバクいってくれました。こうすればバナナもリンゴもたべてくれるんだ〜、と言うことが判明。果物食べてもうちょっとお通じがよくなってくれればいいんですが。
2002年03月12日(火) [長年日記]
_ お雛様ごくろうさま
今年もお雛様、ありがとございました..ということで、母に手伝いに来てもらってお雛様をしまいました。ここ数年出せなかったお雛様ですが今年は出せてよかった...。そして出したらいつまでも出しっぱなしになってしまいがちですが 今年はまぁ、そこそこでしまうことも出来たし(本当は3月3日が済んだら速やかに..がいいのでしょうが)。出すのもしまうのも手間がかかって大変ですが、でもひとついとつ、飾りながら、またしまいながら一年の節目を想いいろんな心の準備をしながら過ごして行くのだと思います。
人って(私って?)鈍感なものだから こういう行事をひとつひとつ迎え過ごしていくことで 季節ごとの暮らしのしつらいを造っていくのでしょう。あわて者の私、お雛様用の防虫剤をミシン目で切り離すときに思わず力が入ってバラバラと中身をばらまいてしまいました。あぁ、激しい臭いが家中を...。昨日は香ばしい良い香りだったのに...。
2002年03月13日(水) [長年日記]
_ [メディア] あのひと
「フォレストガンプ一期一会」をTVで見ました。この映画は3回くらい見たかな。好きな映画です。フォレストガンプが人の言葉を純粋に信じ、いちずに生きていく姿がいいし、また努力が報われ、何事もうまく行くところが見ていてなかなか気持がよいのです。その中に出てくるダン中尉って よく見る俳優さん。他にはグリーンマイルやスネークアイズにも出てたけど、出てくるたびに「あ、あの人。。」「あ、またの人。。。」って見ていました。
特に映画通でなく、カタカナの名前を覚えるのが苦手な私はいつも「あの人。」。でもこれではちょっと失礼かなって思ってよく見ていると「ゲイリーシニーズ」って言うお名前だと分かりました。今度見かけた時には「あ、ゲイリーシニーズ」って言える。...でしょうか。たぶんきっとまた「あ、なんだっけ、ほれ、あの人。。。」ってなるでしょうね。ま、どうでも良いことでした。はは。
前田まゆみさんのレターセット、一筆箋の新作が届きました。ぞぼくで可愛いイラストです。それと、フライパン倶楽部に注文した圧力鍋も届きました。うれしい日。いぇい!
2002年03月15日(金) [長年日記]
_ [成ちゃん] 久々のご対面
なるちゃんの担任の先生が家庭訪問をしてくださいました。先生としてはちょっとでも早くなるちゃんの顔を見たい思っていてくださったようですが 退院直後は感染症が怖くて自分の親にも家に来るのを遠慮してもらっていたほど、慎重になっていました。
なんと言っても入院中の熱の上がりようはすごかったですし、解熱剤もほとんど効きませんでしたから。退院が決まってもなんとなく諸手をあげて喜ぶことは出来ませんでした。まだ何かの菌が潜んでいて何かの折りにまた活動を開始して高熱が出るんじゃないかと、ビクビクしていました。
でも退院後のなるちゃんは順調といっていいんでしょうね、熱が出ることもないし、胃ろうや腸ろうの部分が化膿することもないし、第一にお腹の動きはいいいし。そこでやっと、3月に入ってからぼちぼちと人を家に迎え入れられる気持になってきました。
なるちゃんも少しづついろんな刺激を受け入れられるようになって 学校にもいけるよう、準備しなければいけませんしね。久しぶりになるちゃんを抱っこしてくださった先生はなるちゃんの肉付きのよさに驚いておられました。腕も足も背中も今までと違って ぷよぷよ、ふわふわしています。ホッペもまぁるくなりました。
注入の仕方を見てもらい、新学期にはどんなふうにスタートするのがなるちゃんにとって好ましいのか、相談もしました。中学部2年生のなるちゃんの春は 少しずつ、ゆっくり、のんびり、はじめようと思います。
2002年03月16日(土) [長年日記]
_ [成ちゃん] あの時のわたしたちに...
NOBさんのへんこつ日誌を何とはなしに、開いて読んでいました。特に読もうと思ったわけではないのですが なんとなく...。そしたらなるちゃんの 入院中の日誌についつい引き込まれて読んでしまいました。...そう、読んでしまった..と言う感じ。3回の手術や、腸が飛び出たことや.苦しむなるちゃんの様子、、高い熱が続いたこと..。思い出したくなくて全く読むつもりなどなかったのですが、ついつい目がいきました。はぁー...っと大きな溜息が出ました。
毎日、毎日、ガーゼ交換の度に目にするなるちゃんのお腹の大きな傷は 本当に傷口がくっついて治る日が来るのだろうか?と不安でいっぱいでした。こんな毎日が永遠に続くのではないかと思ったほど。未来がそこで寸断されてしまったような気さえしました。
退院した今、些細なことがうれしくて、白い温かいご飯、いつもの部屋に4人が揃っていること、ちょっと大変なことやちょっと心配なこともありますが、文字通り、それは「ちょっとしたこと」なんです。あぁよかった、あぁうれしいなぁ、と思う毎日です。こんな日を迎えられると言うこと、こんなにうれしい気持になれる日が来ると言うこと、出来ることならあの時の私に教えてあげたかった、あの時のなるちゃん、NOBさん、はるちゃんに教えてあげられたらよかったのに..。
2002年03月17日(日) [長年日記]
_ ふんわりワールド
鈴木重子さんのナチュラルな、素に近い姿を見たのは初めて。あ、テレビで、ですけど。たまにテレビに映る鈴木さんはジャズシンガーとして、きれいなドレスを身にまとい歌われています。昨日TVで見た鈴木さんは 普段着で、子どもたちとおしゃべりをされていました。歌もふんわりと歌われる方ですが おしゃべりもおっとり、ふんわりとした感じ。独特の鈴木さんのワールドがある感じで こちらまでひき込まれるようでふんわりとした気持にさせてもらえます。
歌うようにおしゃべりされ、ささやくようにお話しされます。人はみんなそれぞれ独特のワールドがあるといいなぁ、ナチュラルでいられたらいいなぁと、鈴木さんを見ているとそんな想いがしてきました。ちなみにこの時手にされていたバッグは一澤帆布のトート。もひとつ、ちなみに我が家のお昼寝BGMは鈴木さんの優しい歌声。
2002年03月20日(水) [長年日記]
_ [春ちゃん] はるちゃんのがんばった「跡」
終了式。はるちゃんだけが登校し、なるちゃんは11月から全く登校することなく今日の日を迎えることになってしまいました。それぞれの一年を思うと なるちゃんのたびたびの入院でとても慌ただしい一年でした。なるちゃんは何度も何度も痛い思いをし、はるちゃんは否応なく、寄宿舎や、初めての施設にお世話になったりしてほんとうにわけがわからなかったことでしょう。
はるちゃんの学校生活や訓練のことや成長に応じた対応についてなど もっとたくさん先生方と相談したりしながら丁寧に過ごして行きたかったのですが とてもそんな余裕はなく日にちばかりがどんどん経っていきました。いろんな事があった一年、こうやって思い出すとそれはもっともっと昔のことのような気がしています。すべてこの一年間に起こったことなのか、とちょっとビックリしています。
でも確かな事はほんとうにたくさんの方々にお世話になったり応援を頂いたと言うこと。支えて頂いて今日まで来ることが出来ました。みなさん、本当にありがとうございました。
終了式を終えて帰ってきたはるちゃんのたくさんの荷物の中にはステキな作品の数々がありました。こんなお勉強をしていたのね こんなことができたのね、がんばったはるちゃんの「跡」を見て一年の想いが重なり母は胸がいっぱいになったのでした。はるちゃんギャラリーです。
2002年03月21日(木) [長年日記]
_ 一足飛びの春分の日に
春分の日ですね。なんか、いきなり春分の日がやって来たみたいなそんな感覚。まだもっと先のことかと、そんな感覚でいました。昨年の11月からなるちゃんが入院して、今年の2月に退院するまでの季節が ぽんと抜け落ちているような感覚なのです。秋から一足飛びに春になってしまったような...。冬が抜け落ちているような...。いえ、間違いなく付き添いの交代してもらって冬の寒い中、病院と家との往復をしたのですけどね。
とにかく、一気に春はやって来たのです。そして実家へ。前に4人揃って実家へ行ったのはいったいいつだったでしょう?昨年の9月に生まれた姪っ子と産院で会ったきり、今日が2回目のご対面。彼女にしてみればたぶん私の顔を見るのは初めてなんだと思います。
でも愛想の良い子、しばらく声をかけているとニコニコ笑ってくれました。お彼岸ということでお墓参りをしたかったのですが まだなるちゃんをあちこち、連れて歩くには自信がなかったので 実家のお仏壇に手を合わせました。あるお坊さんのお話によると 手を合わせたところに仏様は来て下さる...と言うことだったのでそれを信じることにして。ずぼらなことでもうしわけありませんが事情をおわかりくださいませ、ご先祖様。ま、そんなこんなで なんとも平和な一日でした。
2002年03月22日(金) [長年日記]
_ [成ちゃん] 肉芽
あぁ..ずいぶん更新が遅れてしまいました。なんていうか忙しいというか、しんどいというか..。なんとなくどんどん書けるときと書けないときとありまして、書けないときの壁をエイッとぶち破るのに勢いが必要だったりします。なぁんて言うといっぱしの物書きみたいでちょっとえらそうですね。
なるちゃんの胃ろうの肉芽は消毒以外は軟膏など何も付けない方がきれいになっている..。昨日は消毒だけしてガーゼを当てておいたのです。そしたらちょっと乾いてきて肉芽も小さくなっていました。このまま無くなればいいのになぁ。そしたら心配事も1つ減るし。ってここまで書いたらなるちゃんが泣き出したので止めます。ではまた。
2002年03月23日(土) [長年日記]
_ 快眠!
あいかわらずなるちゃんの超早起きは続いていてちょっとしんどい。はるちゃんもここしばらく不機嫌が続いていましたが 昨夜あたりはグッスリ眠ってくれそうな予感がしたのでNOBさんと寝る部屋を交代してもらって 私ははるちゃんと寝ました。はぁ〜〜、久しぶりによく寝たー!と言う感じです。はるちゃんは調子がよければ本当に静かにグッスリと眠ってくれるので助かります。ま、一旦崩れるとそれはもう大変なんですけれど。これでしばらくはまた元気に頑張れそうです..て私は寝だめができる体質なんだろうか?
2002年03月24日(日) [長年日記]
_ [成ちゃん] 心のカサブタも消えてなくなれ
なるちゃんの最後まで入っていた腸ロウがとれたのは2月26日でした。そこにできていた肉芽はチューブが抜けると共に一気にしぼんだようになりカサブタとなりました。すごいですよね!いらないものがとれると防御反応として出来ていた肉芽もすぐに必要ないと体が反応して吸収されてしまうんですね。よくできているもんだとつくづく思います。
そのカサブタもポロリとはがれ落ちました。今にも採れそうになっていたカサブタですが無理してはがすと 皮膚の薄いなるちゃんだからそこがまた傷になったり感染症の元になったりしても困るのでそっと見守っていたのでした。大きなカサブタ、まじまじと見つめ、長いこと入っていた腸ロウの痕の残骸かと思うとなんとなく感慨深げ..。カサブタと一緒に辛い思いでもなるちゃんの中から消えてなくなればいいなと思います。
2002年03月25日(月) [長年日記]
_ [春ちゃん] いつまで続く?
あかん...。はるちゃん、寝てません。昨夜はお薬を使ったのにもかかわらず寝ませんでした。そりゃもう、泣く泣く...。どこか、痛いのか、しんどいのか?と言う目はいつも持ってはるちゃんを見ているのですがどうやらそう言うことでもなさそうです。へんにハイテンションで泣き方も今まで以上に激しくてとても放ってはおけないような状態です。
おかげさまでなるちゃんはおりこうさんにしてくれているのでなんとか日常はやり過ごせていますが この上になるちゃんも参戦してくれた日にゃ、もぉ...。はるちゃんの号泣のいろんな原因は考えられるんですがこれだ!と言うきめてはありません。 どうやってなだめて落ち着かせればいいのやら...。いつまで続くんだろうなぁ..。眠れないのが辛いですね、親も子も..。
2002年03月26日(火) [長年日記]
_ [料理] 気ぶんを変えて食べ物のこと
また...です。はるちゃん、寝ないのです。まるまる48時間...。泣いたり、おさまったりしながら一晩。困りました。まぁ今までも不機嫌になって寝られないことって時々ありましたが急に泣き方がパワーアップして手ごわくなっているようです。親はどんどん年老いて体力も落ちていくのにどうするんでしょうか、まったく..。
ちょっと気分を変えてお料理の話題を。圧力鍋を新調してがんばってお料理してます。出来るときにちょっとした常備菜などを作っておくと子どもに手を取られたときにとても重宝します。最近よく作るのはイワシや小アジなどをしょうゆ味に煮付けた物。圧力鍋を使うと骨まで柔らかくなるのでカルシウムもたっぷりとれます。
他にはプリンを蒸したり、チリビーンズをたっぷり煮ておいたり。圧力鍋料理の他に、野菜の酢漬けも作っておくと野菜とお酢がお手軽にとれていいです。きゅうり、セロリ、ニンジン、などがメインですが他にカリフラワーやタマネギなど好みの物を一口大にしてさっと熱湯にくぐらせて冷ましてから調合した酢に漬けておくだけです。
それから ゴマもまめに取るようにしています。先日はホームベーカリーでゴマパンを焼きました。黒ごまのペーストと黒ごまを生地に練り込みます。ほのかに香ばしい香りがしていかにも体に良さそうです。もちろん焼き上がった食パンの色はグレーです。ちょっと手をかけることによって 手を抜けるようにしています。
2002年03月28日(木) [長年日記]
_ NOBさん小児科へ
今日こそは小児科へ!...と思っていたのですが今日もまたはるちゃんの調子がイマイチで結局、NOBさんに はるちゃんとなるちゃんのいつものお薬をもらいに病院へと行ってもらいました。先生には はるちゃんの様子をNOBさんから事細かに説明してもらい、適当と思われるお薬を出してもらってくれました。これでちょっとは落ち着いてくれるでしょうか...。楽しいはずの春休みもしんどい毎日です。
2002年03月29日(金) [長年日記]
_ [料理] これが料理です
はるちゃんとなるちゃんの学校の先生が春休みの様子を見に家庭訪問してくださいました。はるちゃんは大好きな先生に抱っこしてもらってウトウト、気持ちよさそうにしていました。普段、私がゆっくり、じっくり関わってあげられないのが不調の原因だろうか..ふと考えました。あぁ、難しい。出来ることなら私がもう一人いればなぁ..。でも本当にもう一人の私がいたら楽だろうなぁ〜。言わなくても考えは同じで分かっているし、いちいち説明をしなくても何かにつけてやり方は同じなんだから安心して任せられるし。でもケンカはしないかな?...。オイオイ、何考えてるんやろ、私って..。
テレビのお料理番組でおなじみの赤坂四川飯店料理長 陳健一さんが中華料理のお手本を見せておられました。麻婆豆腐だったか、炒め物だったかは忘れましたがその途中で「..さ、 では味を見ましょう。これが料理だよ。」ドキッ!その一言にちょっとだけドキッとした私。
私はよく...いや、たまにですがNOBさんに「また目で味を見たな〜?」と言われることがあります。忙しくてちょっとでも早く食事の用意をしたいときは「だいたいこんなもんでしょ。」と勢いよく、味も確認しないで食卓に出してしまうことがあります。
まぁ、だいたいはそれでOKなんですが たまに大失敗してしまうこともあるんですよねー。陳健一さんの一言を聞いて私は今まで料理をしていなかったんだな..と、謙虚に反省したのでした。
2002年03月30日(土) [長年日記]
_ 酸っぱい!
果物の酸っぱさが苦手なNOBさん。そのくせ 梅干しの酸っぱさは全く平気らしくて私が「すっぱー!」と、ひと舐めで降参するような梅干しも丸ごとパクッと食べてしまいます。逆に私は果物の酸っぱさは平気。NOBさんは苦手。私がおいしいよ〜と勧める甘夏などは顔を複雑にギュッとすぼめて酸っぱくてたまらない表情をします。その顔と言ったらめちゃくちゃ笑えます。すっぱいの?と聞くと「これなに〜?夏みかん?なにっ、甘夏かー?どこが『あまなつ』やねん!こんなん『すいなつ』やんか〜、あぁ、サブイボ出る!」だと。ククク、笑えます。今度は何を食べさせてあげましょか。