1998年12月01日(火) [長年日記]
_ 京都フィルハーモーニー室内合奏団による音楽鑑賞会が 養護学校の体育館であった。 本格的な管弦楽を毎年楽しませていただいている。 「剣の舞」や「春の歌」などのクラシックの名曲や 映画「タイタニック」の主題歌など 11曲を披露していただいたらしい。 残念ながら私は鑑賞できなかったが春ちゃん成ちゃんは ちょっとびっくりしたり うっとりしたりしながらしっかり楽しんでくれたようだ。
私とNOBさんと二人で 緊急一時預かりをしてもらえる施設の下見に出かけた。 施設までの道のりの確認と 片道どれくらいかかるか どんなところにあるか。 家から施設まではだいたい1時間弱。環境はまぁまぁ。 次回は子供も連れて 内部の見学や詳しい話を聞く予定。
帰り道、お昼ご飯を食べる店を探しながら走った。 亀岡市に「ガレリア」と言う道の駅を発見。まだ出来て間もないのか 広くて建物もガラス張りで洒落てて 車椅子専用駐車スペースも便利のよい位置にたくさんあった。 このあたりは丹波牛のおいしいところ。見た目においしそうでお値段もおいしそうな(?)お肉が売られていた。 でも見るだけ〜。 他に名物の黒豆の加工品。有機野菜もおいしそうだった。
お昼はココで済ませて帰った。 今度は春ちゃん成ちゃんも一緒に来よう。
1998年12月02日(水) [長年日記]
_ 小児科の定期診察。
主治医に対してちょっと失礼かなと思いつつ、前もってメールでお願いしておいた書類を受け取った。 先生も部長先生で 教授でもありお忙しいから電話しても早速繋がらない。 今回も出張中だったので ひたすら帰られるタイミングを見計らって電話をかけまくる訳にはいかないので とりあえずメールを送っておいた。 出張から帰られてすぐお返事をいただけ、快く書類の準備もしていただけた。感謝。 メールって便利〜。
今日は春ちゃんなんだか眠くて仕方ないと言った感じ。スキを見ては居眠っている。 機嫌もちょっとだけグズグズかな・・・ どうしたのかな? 風邪の前兆ではないでしょうね。 今日の診察では特になにもなかったけど ちょっと気をつけなければ。
1998年12月03日(木) [長年日記]
_ 「重症心身障害児(者)施設 花ノ木医療福祉センター」に行った。 緊急時に 子供の一時預かりをしていただくためにその準備として診察や子供の生活状況について話した。 春ちゃん成ちゃんそれぞれについて話さなければならないので結構時間がかかった。
「花ノ木」は家から車で40分〜50分位のところにある。 30年くらい前からあるようだが入所者が過ごしている建物は明るくてきれい。 職員の方々も明るくて優しい。 ちょっと見ただけでは細かいところまではつかみきれないがイメージは良かった。 体験入所も出来るので そのへんから試してみようと思う。
問題が一つ。 やはり春ちゃんのコンタクトレンズのはめはずしをどうするか・・・ 眼科の医者が常勤していて下されば良いのだが 一週間に一回午後から診察されるだけらしい。 看護婦さんにやり方を説明しても 勤務交代がある。 やり方の説明と一言で言っても私だって病院で一週間指導して貰って 毎日の積み重ねを10年以上してきたわけでそれを一日や二日では無理だろう。 春ちゃんだってなれない人にされるのは負担がかかる。 レンズをはめたりはずしたりするのは恐怖の時間らしい、いつもハデに泣く。 手際よく出来ても 泣く・・・
レンズがいつもネックになる。 眼内レンズはまだ子供には出来ないのかなぁ? 成長の途中だしなぁ。 一度眼科の先生に相談してみよう。
ところで行き帰りのトンネルで春ちゃんは大喜び。あの、オレンジの光が流れていくのを見るのが大好き。 ちょっと興奮してしまったようだ。「ヒャーヒャー!」歓喜の声がしばらくやまなかった。
1998年12月04日(金) [長年日記]
_ 母と一緒に注文しておいたビオラの苗が届いたので植えた。 チューリップの球根と寄せ植えにしたり単独で植えたり。 種からまいて育てているビオラとパンジーもあるので全部咲いたらきれいだろう。 でも私が種からまいたものは買ったものより育ちが悪い上に虫に葉っぱを食われてしまった。 悔しい。犯人はどこにも見あたらない。残っているのはヤツの‘ふん’ そうくるなら、と こちらは殺虫剤をまいておいた。 ベランダでも虫はどこからともなくやってきてよけいな事をしてくれる。 土を掘り返すと 出てくる・・・ もうたまらなくイヤ。 そうこぼすとNOBさんは「おまえがガーデニングをするのは 10年早い」だと。 10年たって虫が怖くなくなっていると言う保証はない。 だから負けずに お花いっぱいのベランダを夢見て 手抜きガーデニングは続く。
1998年12月05日(土) [長年日記]
_ 弟夫婦の赤ちゃんのお宮参り。
昨日はあんなに良いお天気だったのに今日はうって変わっての大雨。どうなってんの!? 我が家も4人揃ってお宮さんにお参りする予定だったが この大雨の中うちの御姫さん二人を連れていくのは 大変なので我が家の代表としてNOBさんに参って貰った。 その後実家でお祝いの宴にみんなでお邪魔した。 赤ちゃんに会うのは一ヶ月ぶり。 ほっぺも大きくなって顔つきもしっかりしてきた。 でもひたすら「私の仕事は飲むことと寝ることと泣くこと」と割り切っているようにそれだけに徹している。 いや〜可愛い。結構手足も良く太っている。 栄養が行き届いている感じ。
お食事が終わってお嫁さんのご両親がおいとまされた。 昨日まで赤ちゃんとお嫁さんは ご両親の元におられたので さすがにご両親は赤ちゃんと離れられることが淋しそうに見えた。 私の母もそうだったことを思い出した。
赤ちゃんは見るたび大きくなって行くんだろうなぁ。 まるでおばあちゃんのような心境の私。
1998年12月06日(日) [長年日記]
_ 日曜日。
家でゆっくりした。ゆくりったって主婦の私は日曜日だろうが平日だろうが三度の食事、洗濯、子供の世話など、何も変わらない。日曜日だから何もしないでおこうと思っても目の前に洗濯物の山や用事があれば気になるし落ち着かないというもの。なんだか一人不機嫌になってしまう。 やっぱり休みの日は家族の平和のためにも家にいるより出かけた方が良い。
でも今日は春ちゃんも成ちゃんも喉のあたりがゴロゴロしている。風邪かなぁ。 春ちゃんはいつもよく食べるのに今日は少な目・・・ NOBさんの入院を控えて家族で風邪はひかないようにしたいんだけどこればかりはどこで貰ってくるかわからない。 ビタミンCとって 生姜とかネギとか料理に使って うがいと手洗いちゃんとして 早寝早起き・・・ う〜・・・早寝・・・これがなかなか出来ずにいるんだなぁ・・・明日は1時には寝よーっと。←おいおい、どこが早寝?
1998年12月07日(月) [長年日記]
_ 子供を学校へ送ったあとお歳暮の手配。
お歳暮の品は毎年だいたいパターンを決めている。 「○○さんのところからは この時期に××が届く」と先方にも都合が良いのではないかとの計らい・・のつもり。 その後少し買い物をして家に帰り、NOBさんと昼食。 しまった、喪中のはがきを投函するのを忘れた。早くしないといけないのに。 そう言うと 「そやから、出せるかって 朝に何回も聞いたのに」と言われた。 よく忘れるんだなぁ、このごろ・・・ 午後はヘルパー依頼の書類を持って社会福祉協議会へ。 とうとう私も 家事の負担を減らす為にヘルパーさんを頼む決心をした。 どうしても家事をするのが子供が就寝してからの夜中になってしまうためしんどい・・・ これから先も長いのだから無理せず人に頼めることは頼んで行かなくちゃ。 でも ヘルパーさんが来られるからってバタバタ掃除してしまうかも知れない。それじゃー意味無いのよねー、 間抜けな事しないようにしましょう、ハハー。 ヘルパーさんには基本的には家事をお願いすることにしたが だんだん慣れていただければ子供の介助もして貰いましょうねと言っていただけた。 書類提出後 春ちゃん成ちゃんを迎えに学校へ。 成ちゃん昨日よりゴロゴロがひどい。 明日は学校休んでお医者さんへ行っておこう。
1998年12月08日(火) [長年日記]
_ 二人とも学校を休ませて近くのお医者さんへ連れていった。 熱は無いのだが 喉のあたりがゴロゴロしている。 痰がからんでせき込んだりする。どう見てもかぜの症状だ。
ここの先生は今年の4月から うちから車で10分位のところに開業された先生で 春ちゃん成ちゃんが就学前に療育園で見てもらっていたのでよく知っていて話もしやすい。
診察では春ちゃんは喉が真っ赤なので いつ熱が出るかわからない状態らしい。 成ちゃんはさほど喉は赤くないらしい。 それぞれにお薬を出して貰った。出かけにくい状態なのをわかって下さっていて 何かあれば電話してくれたらいいよと言っていただき 嬉しい限り!
何とか発熱しないで このままたいしたことなく治まって欲しい。 夜はニンニクと 生姜エキスと ネギの入ったおじやを食べさせた。 子供達の息が ニンニク臭い。
1998年12月09日(水) [長年日記]
_ 今日も子供達は学校を休ませた。
二人とも喉のあたりがゴロゴロしているが今のところ熱は出ていない。 これくらいなら学校へ行かせても良いような気もするが いや、ダメだ。 まだこれから熱が出る可能性もあるし 他の子供さんに風邪をうつしてもいけない。 大したことないうちに しっかり治しておかないと来週にはNOBさんの入院と 春ちゃんの寄宿舎入舎が控えている。 そんなときに熱など吹いて貰ってはどうしようもない。 しっかり薬飲んでよく体を休めて 完全に治すのだ!
1998年12月10日(木) [長年日記]
_ 今日も大丈夫、熱は出ていない。でも成ちゃん昨日よりゴロゴロがひどい。 今日も二人とも学校を休む。
申し込んでおいたヘルパーさんの件で 社会福祉協議会の方が二人来られた。 子供の様子と家の様子を下見に来られたのだ。 別に難しい話では無かった。 こちらの要望についての確認。 お願いしたいのは家事一般で 例えば洗濯や 洗濯物をたたむとか 洗い物をするとか 掃除機をかけるとか。 少しでも助けていただけたら 気分も 身体も楽になる。うれしいなぁ。 そう言ったら 二人の方も嬉しそうなお顔をされた。 とても優しそうな感じの方だ。 今まで 他人に家の中に入り込まれるのは抵抗が強かったが なぜか急にそれが無くなった。 そんなことより 私や家族がもっと心地よい生活や余裕を手に入れることの方が大事だからかなぁ。 頼めることは頼んで自分を大切にして行こうと思う。これからは・・・
1998年12月11日(金) [長年日記]
_ 11月と12月のお誕生会と称して三兄弟の家族が 一番上の兄の家に集まってお鍋を頂いた。 今日はかしわの水炊き。あ〜、お鍋がおいしい季節! 大人が6人子供が6人で賑やかで楽しい。みんなで頂くとこれまたおいしい。 2才のよし君は 一月半くらい前にあったときは 片言だったのが 今日はずいぶんおしゃべりするようになったなぁと子供の成長ぶりにびっくり。 5才のみーちゃんはお歌を歌ってとリクエストすると気後れせず大きな声で歌ってくれた。 2曲目は「○○の歌をうたったげる。」と 自分からうたってくれた。
お食事タイムのあとはお誕生日お祝いタイム。 ケーキとプレゼントの登場だ。 11月はお義姉さん、12月は姪っ子のきみちゃんの誕生日で それぞれが貰ったプレゼントを 他のみんなが なにかな? いいなぁ・・・とのぞき込み、さて自分の時は何をもらえるんだろうと期待する。 いくつになってもプレゼントをもらえるのはうれしいもんね。
おいしくて楽しいひとときだった。 次は1月が3人、2月が3人、3月が1人、 まとめてやっちゃうかな? でもバースデーケーキに 全員の名前は書けないなぁ・・・
1998年12月12日(土) [長年日記]
_ 第2土曜日で学校も NOBさんも休み。
食事、洗濯、片づけもの・・・私はいつもと変わらない一日。 どうも休みの日に家にいるとイライラしていけないなぁ。 子供みたいに 遊びた〜い、どっか行きた〜い、面倒なことしたくな〜い、ってかんじ〜。 したいことはいっぱいあるけど 何も出来ずに一日が終わってしまった。
1998年12月13日(日) [長年日記]
_ 父の一周忌法要。
本当は1月9日なのだが年末年始を控えてどちらのお宅も忙しいだろうと言うことで今日の日になった。 父への想いは亡くなったあの時とほとんど変わっていないのだが 気がつけば時間ばかりが経ってしまった。 読経の流れる中 遺影を見ると淋しい想いが胸一杯に広がってしまう。
一瞬そんな想いに浸ったが 今日はたくさんのお客様で、 お膳の用意などでバタバタしてあっという間に法要は無事終わった。 春ちゃん成ちゃんもお利口にしていてくれた。
実家もここ数年でずいぶんメンバーチェンジした。 私が結婚してからは 3年前に弟がお嫁さんを貰い 2年前に祖父が、そして1年前に父が亡くなり また弟夫婦に、1ヶ月半前にベビーちゃん誕生! 時は流れた・・・
人ってどこから来てどこへ行ってしまうんだろう? 今の巡り合わせを また繰り返すことはあるのだろうか・・・ どうなっているんだろう、考えれば不思議・・・
1998年12月14日(月) [長年日記]
_ 初めてヘルパーさんが来られた。
初日は慣れないので時間もかかるだろうと言うことで2人来られた。お2人ともベテランの主婦という感じ。 春ちゃんはお父さんに送ってもらって学校へ出かける所で 成ちゃんは喉のゴロゴロがとれないので今日も学校を休むつもりでゆっくり朝ご飯を食べていた。 成ちゃんから手を離せないので ヘルパーさんにしっかり説明も出来ないまま「洗濯と お茶碗洗いと 洗濯物たたみと 時間があれば掃除機をかけて貰いたい」とだけ伝えると 家事を始められた。 まぁ、なんてひどい散らかりようだと 思われているかも知れないが そんなことは気にしない。こんな家だってあるんだって事をわかていただけるのも大事だと思う。(そうだよねぇ?) しかし、家事の裁きはめちゃ早い。 洗濯機で3回分の洗濯物がベランダに見事にはためいた。 (注:普段はこんなには溜めませんので・・・) 1時間40分ほどでだいたいこなして下さった。あぁ、ありがたい!感謝!ただだったらもっと良いんだけど・・・
2時から春ちゃんの個人懇談。 2学期の春ちゃんは骨折、初めての寄宿舎の体験入舎のつもりが お父さんの胆石手術のための検査入院の為 緊急入舎、どちらも 春ちゃんにとってはすごい経験となってしまった。 2学期は春ちゃんのすごい力を見ることが出来て感激だ。
そんな話を終え春ちゃんと帰った。 部屋にはいるとお父さんが成ちゃんを抱っこして 「お腹が張ってるしゲップさせてんねん。」と。 まぁ、よくあることだし気にもせず成ちゃんを抱っこして背中をトントンしてやった。 しばらくそんなことをしていたがちょっと苦しそうなので浣腸を2分の1個してやった。 効果あって 便が出たがお腹の張りはあまり変わらない。しばらく様子を見た。
2年くらい前もお腹が張って苦しんだがその時は浣腸で改善した。とにかく浣腸と教えて貰ったので 先ほどの残りを1時間後にした。午後8時頃だったか。 ん? グリセリン液しか出ない。 機嫌は悪い。ウトウト寝ているが間歇的に泣く。どうやらお腹が痛むようだ。このお腹の張り具合では痛むだろうし もちろんご飯だって入りそうにない。
浣腸半分では少なすぎたのかも知れないと9時頃に 30cc一個を使った。 これでスッキリするだろう・・・ ところが音沙汰なし、成ちゃんのお尻は静かなまま・・・ 覗いてみるとまたもやグリセリン液だけが出た気配。 あっれ〜?焦ってきた〜! 成ちゃんの機嫌もますます悪く 泣き方も激しくなってきた。辛そうだ。なんとか楽してやらなければ・・・ でも浣腸が効かなければ私たちにはもう、どうも出来ない。 うわ〜、脂汗をかいて泣いてる・・・もう病院しか無い。
もうすでに寝ている春ちゃんは 隣に住むお兄さんにお願いする事にして 夜間休日診療所に電話して11時過ぎ家を出た。
レントゲンを撮って貰うと 腸がパンパンに膨らんで見えるはずの胃も隠れてしまっている。 う〜ん、と先生・・・ 診察中にゲップが少し出て楽そうになった。 普段からお腹が張りやすいようなら、一晩様子を見てもらって それでも変わらなかったら明日朝、医大で診てもらって下さい、その場合には入院となるかも知れませんが・・・と言われた。 処置は浣腸。でも出たのは少しだけだった。
なんとか自然に治まってくれることを祈りながら帰った。 11時頃と比べると 少しは楽そうになっていた。
1998年12月15日(火) [長年日記]
_ 朝・・・
夕べ家に帰ったのが1時頃だっただろうか。 春ちゃんは静かに寝ていてくれて助かった。 成ちゃんはとりあえずは寝たがやはり時々夜中に泣いた。お腹の張りも 一晩中変わらなかった。私もほとんど寝られなかった。 「病院へ行こう」成美を起こそうとすると 嘔吐。昨日のお昼ご飯から何も食べていないのに・・・たぶん腸が膨らんで胃が押し上げられているのだろう。それにしても嘔吐物が小豆色だ。出血しているらしい。 一刻も早く病院へ行って診察を受けたい!
春ちゃんはお父さんに任せて私はお兄さんに送ってもらって午前8時30分頃に病院に着いた。 お兄さんに「帰りはどうする?」と聞かれたが「また連絡します。」と答えながらも 今日は帰れないかもなぁ・・・ と考えていた。 9時過ぎから診察が始まった。 今日はさほど患者は多くなく 3番目くらいだったろうか。 運良く、消化器専門の先生に見ていただけた。 ざっと診察を受け レントゲンを撮った。寝た状態、座らせた状態で正面からと右側面からの計3枚。 レントゲンを見ながら先生は 「腸がガスで2倍くらいに膨らんでいる。腸が動いていないのだろう。このままだと 食事が摂れず脱水になるから入院した方がよいが出来るか?」と聞かれた。明日、主人は胆石手術のため入院なのに・・・ そう伝えると、とりあえず、通常の倍ほどの量の浣腸をそれも奥の方まで入れてみて その結果で考えることにしよう、と言うことになった。
診察の間 成ちゃんはとにかく寝てばかり・・ 時々苦しそうに泣く。
処置を受けている間に主人に経過報告の電話を入れた。「入院になるかも知れない。」と。
処置室に戻り成ちゃんの寝ている傍らに座りひたすら 浣腸の効果を期待した。 「どうかこれで楽になりますように、おならがいっぱい出ますように・・お願い!」 どれくらい待っただろうか、30分くらい待ったかな・・・ いっこうに その気配はない。腹圧がかかるように寝ている成ちゃんを無理矢理起こして泣かしてもダメ。 そんなぁ〜、うそでしょ〜? そのうち先生が来られて「出んか?・・入院しよか?良いですか?」 これはもう仕方ない、どうしようもないもん・・・今は一刻も早く成ちゃんの状態をよくすることが一番だ。 主人には申し訳ないが・・・
入院と決まり病棟の準備が出来るのを処置室で待った。脱水予防の点滴後 看護婦さんが「排ガスをしてあげよう」と 腸にチューブを入れてガスを出すことを試みて下さったがダメだった。
病棟の準備ができ 看護婦さんと部屋に行った。小児病棟はいっぱいで外科病棟と言うことだった。 入院に際して看護婦さんとお話をしていると小児科の先生が来られた。 成ちゃんは風邪もひいているのでそのせいで腸の働きが弱くなっている事もあるので点滴や抗生剤によって風邪の改善によって腸の動きが出ることをまず期待したい、と言われた。 「今、少しでも楽にしてやれないものか?」と尋ねると 「腸を動かす薬もあるが 腸に詰まりがある場合には使うと危険なので その辺はどうするか考えたい。口からは何も入れなければ大丈夫だから。」と言われた。しばらく経過を見ないと仕方なさそう・・・なんとか楽にして欲しいとそればかり思った。 嘔吐の血液もますます増えているのか小豆色の嘔吐物は鉄臭い、血液独特のにおいがしていた。 不安になって尋ねると「 この程度の出血ならたぶん 腹圧によって食道が切れたとか言うものだと思う、心配な場合はもっと真っ赤な出血が見られる。」と言われた。 しかしながら 出血の様子を見るのと 胃の減圧のためにマーゲンチューブを鼻から入れて先を解放して胃の内容物が外に出るようにすると言われた。
病室に落ち着いたので主人と付き添いを一時交代してもらって荷物を取りに帰った。 家では学校の先生二人が春ちゃんのことを見ていて下さった。 先生方も夕方で家に帰れば主婦としてお忙しい時間なのに申し訳ない、本当にありがたく思った。 急いで成ちゃんの物と私の物を鞄に詰めた。 それだけではない、明日から春ちゃんは寄宿舎入舎なのでその荷物も先生に手伝ってもらいながら詰めた。 明日からの入舎は本当は 主人の入院の為だったのに・・・主人の入院はキャンセルだ。
急いで病院に戻ると 成ちゃんの鼻にはえーらい、太い、マーゲンチューブが・・・ 「ちょっとー、太すぎるやん、可愛そうにー・・・」 気持ち悪いらしくますますぐずっているし チューブの刺激で空気を飲み、痰もますます絡む。 大人用のチューブらしい。減圧するにはこれくらいの方がよいのか、あとで細いのに変えてもらおうと思った。 主人には帰ってもらった。
もう夕方6時頃だったろうか、お昼ご飯を食べていなかった。 買ってきた細巻きを食べたが味がわからないくらい気分が高揚していた。
成ちゃんのお腹は相変わらず・・・何度おむつの中を覗いても何も出ていない。 少しでもましになるかと思い 足の三里や合谷のツボを刺激した。結構このツボはお腹を動かしたり便秘に効くのだ。 時折、膨れ上がった腸管の中を カンカンと何かが転がってでもいるような音がかすかに聞こえる。 おへその周りのツボもいやがらない程度にそっと押してみたり・・・ こんな事くらいしか私に出来ることはない。 ひたすらツボ刺激や 軽くお腹のマッサージを続けた。 時々 コロコロとお腹の音がしていたが、おへそのすぐ下を押していると ギュルギュルと音がし、腸の中を内容物が駆けめぐるような気配がした。 「少し動いた!」 ひたすら 祈りながら 優しくツボ刺激をした。
しばらくしておむつを覗くと少し便が出ていた。夜8時頃だったと思う。 「あー、少しだけど出た!」 期待を持たせるような量はなかったがそれでも今までのことを思うと一縷の光が見えた。 看護婦さんに報告した。「ちょっと動いてきたかな、全然音がしてないわけでもないのよ。」と 成ちゃんのお腹に聴診器を当てながらそう言われた。
1998年12月16日(水) [長年日記]
_ 待ちに待ったガスと便が 夕べから少しづつ出始めた。 と同時に お腹の張りもだんだん治まってきた。 夜中も グズグズ言ったが マッサージすると落ち着いた。 成ちゃんのおならとウンチをこんなに待ちこがれて 出ればそのたびに喜んだ事なんて初めてだ。
朝になるとずいぶんお腹が柔らかくなり 診察に来られた先生や看護婦さんに「お腹が柔らかくなったね!」 と喜んでいただけた。 消化器の先生が言われるには、 「昨日診察した時点では お腹の張りがパンパンでひどい状態だった。 それが言ってみれば一晩で治まった。 体質的な物や、または風邪で腸の動きが悪くなったと考えるならば 改善するには2〜3日はかかるだろう。 成ちゃんの場合は 予想外に早くに改善した。 と言うことは 一時的に腸のねじれや 詰まりが起こり それが 何らかの理由で取れて一気にお腹が通ったとも考えられる。 ハッキリ言って原因は不明です。」 と言う話だった。 一時は先生も 様子によれば開腹手術をも考えたと言われた。 もし、同じ様なことがまた起こったら、 造影剤で腸の検査をした方が良いと言われた。
午前中にお腹の超音波検査。 じっくり診ていただいたがこの時点では異常は無し。 腸もよく動いていると言われた。 鼻に通っているマーゲンチューブも抜いてもらい、今日から夕食も始めましょうと言われた。
やっと、チューブがはずせて成ちゃんも楽になったようで泣くのもましになった。 でもしんどい思いをいっぱいして まだ調子はそう簡単には戻るはずもない。 夕食は重湯と牛乳と乳精ジュース。 ぐずってそれぞれ、3口ずつほどしか食べない。 食欲が元に戻るまでに 一体どれくらい時間がかかるだろうか、それがとても気がかりだった。 だって、この1ヶ月ほどで 見違えるようにたくさん食べられるようになっていたのに たぶん、また後戻りだろう・・・悲しい・・・
診断書を書いていただいた。 「感冒性胃腸炎 及び 麻痺性イレウス 及び 脱水」 となっていた。本当のところは原因は不明。
1998年12月17日(木) [長年日記]
_ 夕べはなぜかなかなか寝ず 夜中の1時半頃に眠剤を出してもらった。 あのままだとたぶん どんどんテンションが高くなって朝まで起きていただろう。 そうなると 緊張も強まり、体調も崩れてしまう。 薬はまもなく効いておとなしく寝た。 お腹をそっと触っても やわらかで 心配はなさそう。
成ちゃんの朝ご飯は五分粥と 小豆のピューレ、みそ汁の汁だけ、牛乳。 眠剤のせいで目覚められず 居眠ったまま食べた。 どれもわずか。
昼頃 主人と母が来てくれた。 私の食事を持って・・・ 昼ご飯を頂いて、主人と母に成ちゃんを見ていてもらって 外に買い物に出かけた。 私の食料のパンを買って 手入れの出来ない髪を留めるのにヘアピンを買って のど飴を買った。 病室はとにかく乾燥していて喉が気持ち悪い。 はでな咳が出てかっこわるいのだ。 喉がイガイガして出る私の咳は 我が家では「おっさん咳」と呼ぶ。
やがて主人と母は帰った。 成ちゃんのお腹を何度も触って柔らかいことを確認する。 先生が診察に見えて「柔らかいですね、大丈夫ですね。」と。 食事も食べ始めたので その後の様子を見ることと、 入院したときに血液検査の炎症反応があったのだが それがどうなっているかを明日確認して その結果で退院を考えようと言われた。 我が家のいろいろな状況も考えて下さっていた。
夕食はよく食べた! お粥、野菜のピューレ、豆腐のピューレ、煮魚。 身体に力を入れながら 「欲しい欲しい」と訴えていた。 この調子で食べていって お腹が正常に動いてくれればOKなのだが。
とにかく成ちゃんのお腹の状態が気になって仕方がない私。
1998年12月18日(金) [長年日記]
_ 入院から4日目。
成美のお腹の様子は一時的にお腹が張っていてもしっかり動いているので ガスとなって 出ているようで一安心。 食事も入院前の調子に戻りつつある。 頼んだ食事の形態が 今の成ちゃんに合っているようでよく食べる。 例えば今日の昼食は 五分粥、カボチャのペースト、煮魚のほぐしたもの、煮豆腐。 しっかり口を開けて食べていた。おならもしながら・・・ヨシヨシ! 今日は朝から採血。 出ていた炎症反応がどうなっているかで 明日あたり退院できるかもしれない。
消化器の先生が来られた。 消化器の方は落ち着いたがあとは おしっこが充分出ているかどうか、 と言うのは点滴にくわえて食事も始めたので 入院前の家でのおしっこより たくさん出ていなければいけないことになる。 それと 点滴をはずして 口からの摂取だけで栄養、水分が充分摂れるかどうか、 そして元気は出てきたかどうか、 血液検査の結果と以上のことを合わせて考えて退院できるかどうかです、と言われた。 この時点でおしっこの量についてはちょっと自信がなかったが このすぐあとからすごい量のおしっこが出始めたのだった。
午後は部長先生の回診。 たくさんの先生方を従えて部長先生の登場! 実はこの先生が春ちゃん成ちゃんのいつもの外来での主治医だ。 にっこり笑顔で部屋に入ってこられた。 いつもの良く知った先生の顔を見ると不思議とホッとした。
夕方、血液検査の結果を待っていたがなかなか・・・
夜、9時過ぎになって 検査室のコンピューターの不具合で結果がまだわからないと知った。 明日、退院できるかどうかの分かれ道なのに・・・ 明日、春ちゃんの寄宿舎も最終日だから出来れば 明日、退院したいのだが・・・ 今日は結果は分からないのか・・・ とあきらめていたら、 小児科の女医さんが来られ、結果は良いとのこと。 やった! 明日、退院!
1998年12月19日(土) [長年日記]
_ 入院中はずっと良いお天気。
今日も良く晴れている。 退院にもってこいのお天気。 朝ご飯を終えせっせと荷物を片づけていつでも帰れるように準備をした。
先生が部屋に来られた。 「良かったですね。」 と声をかけていただき丁重にお礼を言った。 我が家のいろいろな状況も心配して下さったことや 各先生方とコンタクトをとりながら診ていただいたこと、 いつも優しく接していただけたことなど 深く感謝している。
看護婦さんが部屋に来られて 「退院ですね。おめでとうございます。何時頃にお帰りのおつもりですか? ゆっくり、お昼をすまされても良いですよ。」と言われた。 そうなのか、お昼を食べさせてからでも良いのか、 家に帰ってから、成ちゃんのお昼ご飯を作るのも大変なので お昼を出してもらうことにした。
すでに鞄に詰めてしまった スプーンなどのお食事セットを再び引っぱり出した。 あわてて帰る用意をしてしまった自分が滑稽だった。
支払いも済ませてお昼を成ちゃんに食べさせているときに主人が迎えに来てくれた。 しっかり食べているところをお父さんに見てもらった成ちゃん。 お父さんも(主人)一安心の様子。
さて、成ちゃんもパジャマから洋服に着替えていよいよ退院。 看護婦さんが退院後の生活についての注意事項をお話された。 そして 「22日にクリスマスパーティをする予定だったんだけど・・」と 可愛い手作りのクリスマスカードを下さった。 「こんなものしかおみやげが無くてごめんね」と言われた。
成ちゃんは看護婦さんと約束をしていた。 看護婦さんは成ちゃんの笑った顔を見たことがないので 退院の日は 看護婦さんに良いお顔を見せるって事。 でも今日もどうやら良いお顔は見せられそうにない。 ん〜、残念! そしたら もし 外来に来たときにお会いしたら 「良いお顔でご挨拶しようね!」と言ってお別れした。
ナースステイションの皆さんにもお礼を言って・・・
さてさて、家に帰った成ちゃん、しばらくはぐずっていたが 家に帰ったことが理解できて ホッと安心したのだろう、 すやすやとよく眠った。
夕方春ちゃんも寄宿舎から帰ってきた。 えらかった、えらかった! よく頑張ってくれた。 ようやく 家族揃って 家に落ち着けそうだ。 しかし、すごい荷物・・・退院の荷物と寄宿舎の荷物、 そして留守をしていたための見事な散らかりよう・・・ これらがすっかり片づくのは一体いつの事やら・・・
1998年12月20日(日) [長年日記]
_ 成ちゃんは昨日退院してお腹の調子も良いみたいでホッ。
春ちゃんも寄宿舎から昨日帰ってきた。 場所がいきなり変わったせいか 今日は機嫌が悪い。 でも日曜日の今日は主人もいてくれるので 子供達を見てくれる。
学校は昨日が終業式。 昨日にいっぱーい荷物を持って帰ってきた。 「あゆみ」と言ういわゆる通知票や、訓練の記録、2学期間にとってもらった写真、 2学期にうたった歌を集めたテープ、健康カード、先生手作りのクリスマスカードなど・・・
成ちゃんは入院したまま冬休みに突入してしまったが 18日に担任の先生方がお見舞いに来て下さった。 成ちゃんのその時の顔ったら 「あれ? 先生やん、きてくれたん?」って言ってたのかなぁ。 ぐずってばっかりだったのに先生の声を聞くと じっと聞き入って顔を見つめていた。 楽しいことをいっぱいして下さる先生のことは しっかり成ちゃんの中にインプットされているようだ。
さてさて、そんなものを読んだり、洗濯をしたりで 日曜日が終わってしまった。 春ちゃんはテンション高く眠剤を使って寝た。
1998年12月21日(月) [長年日記]
_ 夕べ寝るまえは成ちゃんのお腹が少々張っていて気がかりだった。 でも今朝はちゃんとしぼんでいて(?)ほっと安心。
それにしても 成ちゃんが入院してしまって主人の手術が伸びてしまって なんか私の気も抜けてしまった。 みんなが風邪をひかないようにあんなに気をつけて主人の入院に 備えていたのに。 でも 一番気落ちしたのはなんと言っても主人だろう。 でも 一言も愚痴などもらさず、いつもと何ら変わらない主人だった。
その上 寄宿舎に入っている春ちゃんのコンタクトレンズの出し入れに 朝10時頃と夕方と養護学校の寄宿舎まで走ってくれた。 私たちのいる病院にも何度か足を運んでくれて ろくに仕事も出来なかったのではと思う。
それでもいつもと変わらない主人で 淡々と事を片づけていってくれ感謝している。
ホントに一日も早く主人の胆石の手術を 無事終えたい。 焼き肉も思う存分食べさせてあげたい。
春ちゃん、今日は午後からご機嫌斜めで 夜は眠剤を使った。 ちょっと生活リズムが狂っているのか・・・
1998年12月22日(火) [長年日記]
_ 子供達は冬休み・・・
朝のあの登校前のバタバタ地獄からは解放されて ユックリできるのは嬉しい。 でも三度の食事が・・・ 春ちゃんはお父さんが、成ちゃんは私がご飯を食べさせるのだが 朝ご飯が終わればもう昼ご飯の用意、 昼ご飯が終わればふーっと一息ついて ぼーっとすることしばし。 何かをしなければと思っても洗濯物を取り入れたり ちょっとその辺を片づけたりしているともう夕方だ。 大したことは出来ずに一日が終わる。 こんなんじゃお正月もこのガチャガチャした中で迎えることになりそうだ。OH−、NOー!
春ちゃんは今日も少々不機嫌でまた眠剤を使った。 成ちゃんはウンチも出て良い調子。でも少々不機嫌・・・
1998年12月23日(水) [長年日記]
_ 12月16日は私の母の誕生日。
でも成ちゃんが入院していたので何もお祝いできなかった。 クリスマスと母の誕生日のお祝いをかねて実家へ。 プレゼントは少し前から用意していた。 途中可愛い花屋さんに立ち寄り ポインセチアやその他(名前がわからない)3種が寄せ植えされた 小さなバスケットも買った。そしたらドライフラワーの小さな花束をおまけに2つ頂いた。 春ちゃんと成ちゃんに渡させよう!
実家に行って 「遅くなったけどお誕生日おめでとう」 NOBさんから「銀の耳かき」を、 私から寄せ植えを はるなるちゃんから花束を渡した。 「いや、まぁ、たくさんに・・おおきにー」と母。 どれも喜んでくれたようだ。よかった。
夜は かしわの水炊き。 あ〜、冬はお鍋に限る。春ちゃんも成ちゃんもよく食べた。 NOBさんは食べ過ぎて胆石発作が出ないか心配だったが ちゃんとそれなりに気をつけているみたいだ。
お鍋のあとはバースディとクリスマスをかねてケーキ! HAPPY BIRTHDAY TO YOUと、 ジングルベルを歌って 母にろうそくを吹き消してもらってケーキカット。
あ〜幸せ。 冬はそれぞれの実家でお鍋がサイコー。 この冬もお世話になります。はい・・・
1998年12月24日(木) [長年日記]
_ 成ちゃんが退院後の診察。
ついでに春ちゃんも一緒に行って 定期の診察も受けた。 「大変でしたね。」と主治医。 そうなのよねぇ、主人の胆石手術まで伸びてしまって・・・ 今頃は抜糸もすんでせいせいしている頃なのになぁ・・・ 成ちゃんのお腹はまぁまぁの調子。 空気を飲みやすいのでお腹は張ることが多いが 動いてさえいればそれで良い。 風邪で調子が悪くなったり、冷えて動かなくなったりするらしい。 成ちゃんって夜寝ているとき、足がめちゃくちゃ冷たいことがある。 だから湯たんぽを足下に入れている。靴下もはいたまま寝てる・・・
今日はクリスマスイブか・・・ 何も準備をしていない。 昨日、おばあちゃんとこでケーキを食べたからそれで良しとしておこう。
1998年12月25日(金) [長年日記]
_ 所さんがCMに出るたびに「あっ、宝くじ・・・買いたい・・・」と 思いが募っていた。 年末ジャンボにこんなに惹かれたのは初めてだ。 「今年は絶対、当たる!」 そんな気がして仕方がないのだ。 なぜなら、今年は良いにつけ悪しきにつけ当たり年。 私の父の逝去、 春ちゃん小学部を涙、涙の卒業そして中学部に進学、 春ちゃん骨折 春ちゃんの担任次々交替、 私、懸賞当たり、シャツ獲得、 NOBさん胆石発見、入院検査 春ちゃん、初寄宿舎 私、初胃カメラ、 成ちゃん、入院、NOBさんの入院延期・・・ いろいろあった一年。
で、年末ジャンボは今日が販売最終日。 「絶対当たるから!」と 忙しい中、みんなで買いに行ったのだった。 ウヒヒ・・・楽しみ、タノシミ・・・
1998年12月26日(土) [長年日記]
_ 夕べは成ちゃんのお腹が張ってきてヒヤヒヤ。
浣腸をしたりマッサージをしたりしているうちに お腹はすっきりした。あ〜、良かった〜。 春ちゃんは少し目つきが悪いときがあったが まあまあ、機嫌良く過ごしている。 骨折して以来あまり寝返りをしなくなっていたが 最近、頑張っているようだ。
1998年12月27日(日) [長年日記]
_ 日曜日。
家にいてもお正月の準備もはかどりそうにないので 実家に行った。 もうすぐ2ヶ月の姪っ子ちゃんは ぷくぷく良く太ってきた。 着やせするタイプだな、この子は。 おしめを替えてもらってるところを覗くと 見事なお腹と 膝の位置がわからないほどの足! これぞ、赤ちゃん。 春ちゃん成ちゃんはいつもお痩せさんだったもんなぁ・・・
夜ご飯はそのまま居座って 去年から私たちの間でブームになっている、みぞれ鍋。 みぞれ鍋とて いろいろあるけど ニンニクと生姜とごま油、そしてレタスがポイント。 野菜が高値のこの時期にちょっと贅沢だけど。 おいしくて良く暖まった。
1998年12月28日(月) [長年日記]
_ ヘルパーさんが来て下さった。
2回目でだいたいの要領もわかっていただけたようで とにかく仕事が早い。 タッタカ タッタカ、良く動かれる。 ナルホド、このペースで家事をこなしていければ たくさんのことが出来る。 でもうちの場合は 子供にご飯を食べさせるのに 時間がかかったり、家事をしていても 途中に泣いたり、何かと用事が入ったりして どうしても集中的に家事が出来ないのだから もうこれは仕方ない。 家事にしても、自分自身のことにしても やりたいことはいっぱいあるんだけどなぁ。 寝る時間を削るしかないんだなぁ、これが・・・
夜、成ちゃんのお腹が張り気味・・・ ちょっと気になる。
1998年12月29日(火) [長年日記]
_ 成ちゃんのお腹、
夕べ少し張っていたので浣腸をして少し出たのだが 夜中、まだスッキリしなくて 寝ながら何度も大きな声で泣いた。 お腹の様子をうかがうと、グルグルと音がしているので 動いてはいるようだ。 でもお腹の張りようからしてガスが出ても良さそうなのに 全然出ない。イヤな感じ・・このままパンパンに張ってしまったら また入院か?不安がよぎる。 どうやらお腹がグルグルする度に痛むのか、泣いている。 私も、成ちゃんも熟睡できない。1時、2時、3時・・・ 4時頃だろうか、胃が圧迫されているせいか嘔吐した。 あ〜、どうしよう〜、心配、不安、胸がどきどきする・・・ ん?でも 何となくスッキリしたみたい。 おとなしくなってきた。 ・・・・朝。 いつの間にか私も成ちゃんも寝ていた。 あっ、成ちゃんのお腹は?とそっと触ると、あれあれ、ペッチャンコ! は〜ガスが出たんだ〜!良かった〜。
一日問題なく過ごせた。 でもこんな事が繰り返すのか? 前日に飲んだ緩下剤が 成ちゃんには合わないのか・・・ 観察要だ。
1998年12月30日(水) [長年日記]
_ 今日からNOBさんも休み。
一年間お仕事ご苦労様でした。 今年は年末調整は仲良く半分こー!うれし、ありがとさん。
夕方春ちゃんのコンタクトレンズが片方、瞳にのっていない。 あれ〜?落としたか、ずれているのか? 周りを探したが見つからない。 今日の春ちゃんの行動範囲は限られているから 落としたとしてもだいたいの範囲は決まっている。 でも、ないぞー。 目の中に入ったままなのかとNOBさんに春ちゃんを 押さえてもらって探すが見つからない。 でも何となく感じとしては 目の中にあるように思う。 春ちゃんの場合は目の内側の下にずれると厄介だ。 なかなか出てきてくれないのだ。 夜も遅いので春ちゃんを仕方なく寝させた。 なんだか成ちゃんの声もしてきたゾー。 成ちゃんのおむつ交換をすると すっかり 目を覚ましてしまった。今は午前2時・・・ 私も横になって身体をさすったりしてやったが お目目、パッチリ・・・おーい、早く寝てー・・・ 明日も母は忙しいのだぞ!
1998年12月31日(木) [長年日記]
_ 大晦日の今日も良いお天気。
夕べの春ちゃんのレンズの行方不明が気になり 起こして目の中をのぞき込むがわからない。 朝ご飯がすんでしっかり目が覚めてから 目をこじ開けて調べることにした。 目の奥に入ってしまった場合は レンズを取り出すのはNOBさんの方がうまい。 NOBさんに調べてもらうことにした。 「ちょっと、ごめんな、見せてやー」 と春ちゃんに声かけしながら調べたが 何度も目を触られて春ちゃんも恐怖のようだ、大声で泣きわめく。 出てきますように・・・ と祈るまもなくNOBさんがレンズを取り出してくれた。 良かった〜。やっぱり入ってたんだ・・・ もっと早くにNOBさんに頼めばよかったなぁー、可愛そうに春ちゃんの目は 少し充血して腫れてしまった。
午後、みんなが昼寝している間にお風呂掃除。 結構汚れている。 終わってみるとやっぱりきれい〜。気持ちいい〜。 今日の一番風呂は私がもらった!
お節も今年は少しだけ質素に準備した。 紅白ももう終わる頃にNOBさんがキッチンの 換気扇の掃除をしてくれた。
あんまり完璧な掃除もお料理も出来なかったけど それでも今年は終わって新しい年はちゃんと来てくれる。 ホントに今年はいろいろあって もー、笑うしかないでしょ。 さっ、来年も笑い飛ばして生きてこ〜っと。